わが国の言語が断絶したのはいつ頃だろう。右翼や保守系の人たちは、日本の敗戦以降と指弾する。違う、というのが著者の持説だ。明治維新以降、西欧の古典を取り入れ従来の漢文を捨て去った結果だというのが本書における主張だ。著者は少年時代の体験であるそ
楠木正成による再挙兵は、鎌倉を大いに悩ませた。大塔宮護良親王も呼応するように兵を挙げた。このままでは畿内だけでなく、四国、中国、九州にまで宮方に与する勢力が現れることは必至だ。再び執権職に返り咲いた北条高時は、周りに忠告されるがまま公称十万
玄徳の軍師諸葛孔明に焚き付けられて、魏の曹操との決戦を行うことになった呉の孫権。二重三重の謀の末、遂に呉は曹操の大軍を赤壁にて打ち破る。茫然自失の曹操だが、さすがに逃げ足は早い。生き残った者たちと共に先を急ぐ。だが、呉の追討軍に玄徳の軍勢に