近江の堅田にて、一休主従は孤児(みなしご)の兄妹を助ける。三人のうち一人は眠るように死んでいた。少しずつ食事と水を与えた一休たちは、飢餓で両親が自殺したこの子たちを引き取ることにする。子供たちは亡くなった両親の菩提を弔うために、京で小さな船頭
今日もまた、洛中で一休を生き仏と崇める者が出た。何者かと尋ねると、かつて一休の寺に盗みに入って捕らえられた盗っ人の片割れだという。今は似せ絵描きとして独立していて生計をたてているとのこと。あの時の縁ということで、狩野重介と名乗る男は一休を描
ピーター、スーザン、エドマンド、ルーシィの四人兄妹が、ナルニア王国から帰ってきてから一年後。学校の寄宿生活に戻るため駅のホームにいた時、四人は魔法で不思議な小島へと連れて行かれる。ここはナルニア王国ではないのか?残された廃墟から、子供たちは
伊勢宗瑞(そうずい)といっても、誰のことじゃいと思う人も多かろう。北条早雲の生前の名前である。本書では宗瑞で統一されている。さて宗瑞(早雲)といえば、戦国時代の幕を開けたとして史上有名だ。しかし著者は、その役を担ったのは宗瑞一人ではないと指摘す