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2024年01月05日20:49

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1/3 博物館に初もうで@東京国立博物館

三が日に東博に行くのは4年ぶり、今年は混んでいるだろうな〜と思ったが、やっぱり混んでいた(笑)昔と違うのは、圧倒的にインバウンドが多いってこと、しかもいろんな言語が飛び交う。本館のロッカーが空いていなかったので、平成館のロッカーへ。

19室の【近代の美術】から
大好きな柴田是真《雪中の鷲》や渡辺省亭《雪中群鶏》↓がここに。しみじみと上手いなあと。
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望月玉泉《岩藤熊萩野猪》
この秋は熊や猪が里に降りてきて人を襲うという悲しい事件が多かった。山に食べ物がないから降りてきただけなのに。熊だって猪だって生きるのに必死。子熊の可愛い仕草を見ていたら泣けてくるなぁ。
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佐藤朝山《龍頭観音像》
日本橋三越の天女像を思い出させる鮮やかさ。法隆寺の救世観音像がモデル。
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初代宮川香山《白磁観音立像》
とても小さいのになんて繊細な。観音が手にする花の枝の細さ、小さな香炉に赤絵金彩の紋様、レースのような台座、ため息がでる。
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浅井忠《農家内部》
水彩画がまとまって展示。油彩より水彩の方が断然良い。
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本館中央に戻って2階へ。生花も復活。
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お正月の特集展示は干支、今年は辰年なので、あれが出るかな?これがでるかな?と楽しみ。
【謹賀辰年ー年の初めの龍づくし】
章のタイトルが面白い。頭を捻った学芸員さんに座布団10枚!

第1章 麗闊 めでたし書画

曾我直庵《龍虎図屏風》安土桃山〜江戸時代 17世紀
何度見ても好きな屏風。虎と龍、相対しているのに、目は互いを見ずにそれぞれ反対の方向へ。お茶目。
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後陽成天皇《龍虎二大字》安土桃山〜江戸時代 16〜17世紀
雄大な書の下絵は繊細な金銀泥
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第2章 は何しに日本へ?

《盤龍鏡》古墳時代 4〜5世紀
中国に由来する鏡。鱗の盛り上がりがユニーク。
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伝陳容《五龍図巻》南宋時代 13世紀
五匹の龍が黒雲の中絡み合いながら姿を表し、また雲気の中に隠れていく。迫力と共に動きが感じ取れる素晴らしさ。
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《鯉水滴(魚跳龍門)》江戸時代 18〜19世紀
登竜門の故事を踏まえてまさに鯉から龍に変わろうとしているところ。あはは、面白い。
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第3章 細工は龍龍 仕上げをご覧じろ

《龍涛螺鈿稜花盆》元時代 14世紀
見事な螺鈿。鱗には青い貝、鰭には赤い貝、龍の動きも素晴らしい。
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第4章 筋骨龍龍 今年こそ理想の体型に!?

浄瑠璃寺伝来《十二神将立像(辰神)》鎌倉時代 13世紀
十二神将はいつも1階の【彫刻】の展示室で見るので、ガラスケース入りは新鮮。新薬師寺の十二神将の次に好き。お寺にはまた岩船寺とセットで行きたい。
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【国宝室】は恒例、長谷川等伯の《松林図屏風》
久々に三が日に来たから、松の木以上に人が立ち塞がっていて、断念。毎年見るのが当たり前になっているけれど、それはたまたま運が良かっただけ、来年またここに来られるかなんて分からない…と、今年はつくづく思う。
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雪村周継《鷹山水図屏風》室町時代 16世紀
これもまた何度も見ているが「鴨、逃げろ〜」「兎、逃げろ〜」と叫びたくなる(笑)
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兎が岩陰に隠れているのがお分かりだろうか。鷹は気づいてしまったみたい。
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【屏風と襖絵】の7室は一番好きな展示室かな。疲れた頃たどり着いて、ソファーにどっかと座って三方に展示してある屏風や襖絵3点を鑑賞。
今回は久々に伊藤若冲《松梅群鶏図屏風》
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左右は、曾我直庵《鶏図屏風》(残念ながら撮影不可↓ネットから)と岡本秋暉《四季花鳥図屏風》で鳥尽くし。
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左右が彩色なのに対し、若冲は墨画で、サシで赤が少し入っているだけのパキンとした絵なので目を惹く。1扇ずつ鶏を撮ってみた。
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池大雅《寿星・此君・隠逸図》江戸時代 18世紀
寿星は長頭の老人、此君は竹、隠逸は菊、竹と菊は四君子のうちの二つ。今年2月に出光美術館で池大雅展があるね。
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三井親和《詩書屏風》江戸時代・安永9年(1780)
三井親和は中国書法を能くしたした書家で、神社の幟や商家の看板に重宝され、18世紀の江戸で大流行した。確かに素敵なレタリング、看板に書いて欲しいの、わかる。
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《袱紗 紺繻子地鯛模様》江戸時代 18〜19世紀
掛け袱紗かな。日本人ほど体を喜んで食する民族はいないらしい。確かに日本語で掛け言葉になるからだが、味もいいのにね、なんでかしら。
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酔月斎栄雅《寿老の髪剃り図》江戸時代・18世紀
禿げているから剃る必要はあるのか、と思うけれど、美人に手入れされてまんざらでもない寿老人。
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この後1階の展示を見て、2時からミュージアム・シアター「江戸城の天守」、2時45分から平成館ラウンジでクラリネット・コンサートを拝聴。
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「博物館に初もうで」を堪能した1日でした。

アルバムあります。
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