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2024年01月04日23:16

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外来で4時間待つ/『真昼の暗黒』

母を整形外科外来へ連れていった。正月明けで患者が殺到し、4時間かかった。出直したところでどうせ受診は必要だから、我慢して待つしかない。長年待たせる側だったが、患者の立場で待つ立場になった。しんどいけど、医師の大変さはよく知っているので、文句いう気はない。

『真昼の暗黒』(1956) 監督:今井正 脚本:橋本忍
現実の冤罪事件(八海事件)をモデルにした社会派映画として、当時大きな話題となったそうだ。単独の凶悪殺人犯が、罪の軽減を狙って友人を共犯者と指摘した。とんだとばっちりで無実の四人の男が有罪判決を受ける。

本作の特色は、裁判が未だ継続中に公開されたこと。その点でもセンセーショナルだった。警察における拷問や不自然な罪をでっち上げる悪辣さがみっちり描かれる。陰鬱な迫力が凄まじく、ラストの「まだ最高裁があるんだ!」の叫びが強烈な印象を残す。

面白い映画ではないが、現実が映画の通り無罪判決を勝ち取ったのは注目に値する。映画がこういう力を持っていた時代があったのだ。歴史的意義を評価したい。★★★
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