漫画レビューの続き。
・SANDA 10巻
「なまはげ」を始めとする来訪神が続々と登場する。サンタて来訪神だったのか。ほとんど知らない奴ばかりで、興味深い。赤衣の特捜隊との戦争が始まりそうだ。風変わりな異能バトルになりそうだ。★★★★
・スターリングラードの凶賊 1巻
速水螺旋人の新刊である。1942年スターリングラード戦線。美形のルスランカともっさりした東洋人のトーシャが戦場を駆ける。個性が圧殺される時代に自分のことしか考えないろくでなしどもが、自由で爽やかに見える。しかし何と血生臭い自由であることか。
独ソどちらにも属さない集団「十字路砦」では疑心暗鬼による仲間殺しが連続する。皮肉にも彼等が嫌悪したスターリンの恐怖政治にそっくりだ。ロマの少女「火打石」の個性が異彩を放つ。東部戦線ウェスタンという珍妙な看板が似合っている。確かにハードボイルドと言うよりは西部劇に近いかな。先が楽しみ。
★★★★★
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