先日、現場帰りに劇場に寄ったものの、残念ながら上映開始時間が合わず果たせなかった「イコライザー THE FINAL」をようやく観て来た。何の予備知識もなく観た第一作に衝撃を受けて以来、オンデマンド配信とBDで30回以上観て来たが、やはり、第一作は何度観ても素晴らしい。主人公ロバート・マッコールの謎、アップと長回しを多用したどっしりとしたカメラワーク、ハードボイルドな雰囲気、敵役ニコライの不気味さ、そして、意表をつくマッコールの攻撃スキル。何をとっても、バランスが良い。傑作だと思う。
第二作は撮影監督と編集が変わり、映像のテイストが違ってしまった。ドアップが減り、ロング(ヒキ)の画が多いので映像の緊張感が殺がれている。また、タクシーに乗せた市民達の生活を点描したのは巧かったが、ロバートが人々を助ける小さなエピソードが増えて、物語がやや散漫になったのは惜しい。第一作のようなシンプルな流れにしてほしかった。何より残念なのは、敵役がショボかったことだ。「今度の敵はイコライザー」「イコライザー対イコライザー」と苛烈な激突を煽っただけに、敵の小物感にはがっかりした。
そして、本作。イタリアロケということで、撮影監督も編集もイタリアでスタッフが集められたそうだが、彼らが第一作をよく研究して、そのテイストを踏襲したのは間違いない。美しい映像、ゆっくりとしたリズムの編集、ハードボイルドな雰囲気も素晴らしい。本当に「THE FINAL」になるのかどうかはわからないが、本作がシリーズ最終作となってもなんらおかしくないクオリティ、綺麗な終わり方だった。そして、前二作を観ている方ならおわかりのように、本作は「一本の細い糸」で第二作と見事に繋がっている。これまで、二作目を駄作と呼んではばからなかった私だが、本作のおかげで「二作目にも存在する意味があった」と再評価することにした。
◆過去日記 「イコライザー」
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