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2023年05月01日23:19

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『原子力戦争』/『斬る』『ジャン・有馬の襲撃』

映画レビューの続き。
『原子力戦争』(78) 監督:黒木和雄
ATG映画で苦手な監督だ。東宝特撮と間違えて買ってしまった。あの『竜馬暗殺』の監督で、主演は原田芳雄。

原発の町で不審死が相次ぐ。事故の隠蔽が背景にあるようだ。告発系とでもいうのか。救いのない嫌な話だが、意義はあると思う。でもあまり見たくない類いの映画だな。風吹ジュンと山口小夜子を見られたのは嬉しい。★★

角川が大映映画を二本セットで出している。
『斬る』(62) 監督:三隅研次
市川雷蔵主演の時代劇だが、70分しかない。駆け足の三倍速で見てるみたいだ。複雑な状況を口頭だけで解説する。何かの事情で完成を急いだ結果だろうか。
万里昌代がいきなり裸になる。背中だけだけど、カラーで彼女の美しい肌が拝めるのはありがたい。その場面が唯一の見所である。★★

『ジャン・有馬の襲撃』(59) 監督:伊藤大輔
おまけ作品、劇場で言うと併映作の扱いながら、こちらの方が面白かった。キリシタン大名・有馬晴信が日本人奴隷を解放するためイスパニア王国の船を襲撃する。
なんとこれは半ば史実なのだ。現実のポルトガル船を襲ったのは商品を押収するためで、こんなにかっこ良くはないけど。
ヨーロッパの優れた外洋船を足止めするため、男たちが命を投げ出す。胸熱な展開だ。船に殴り込むアクションは、かなりの迫力である。有馬が襲撃前に神の加護を祈る。標的はその神の本家筋なんだけどね。変だと思わないのか、などという突っ込みは、時代を考えればするべきではない。★★★
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