日中国交正常化50周年記念　特別デジタル展　故宮の世界　 東京国立博物館

この日、日本のEEZ＝排他的経済水域の内側に中国の弾道ミサイルが落下したというニュースがあった。この時期に日中国交正常化って！？とは思うけど古い中国の美術品は好き。それに珍しく涼しい日になったので行ってみることにした。
なるほど・・・収蔵品とデジタル作品お展示。これなら中国の協力がなくてもできる。

「2022年は、日中国交正常化50周年の節目の年となります。これを記念し、東京国立博物館と故宮博物院、そして両者と10年以上にわたり文化資産のデジタル化に関する研究を行ってきた凸版印刷が、紫禁城をテーマにした特別デジタル展を共同で開催します。（HPより）」

まずはミュージアムシアター「故宮VR　紫禁城・天子の宮殿」で紫禁城（故宮博物館）の内部を散策。王朝最盛期の皇帝、乾隆帝の理想の住まいを体験する。


さて平成館。今回は2階の半分を使っての展示。
01・バーチャル紫禁城


02・デジタル多宝閣

故宮博物館に所蔵されているお宝を細部までじっくり見られる。

03・千里江山図巻

宋代の名家王希孟が十八歳のときに描いた画。彼の作品はこの一巻のみだという。絵の素晴らしさに酔いしれるだけでなく山水画の中に入って仙郷を旅する・・・中国の古人たちの楽しみを体験する楽しさ。これが一番気に入った。

04・成長宮廷の書画と工芸
トーハク所蔵の名品展示。都市風俗図の傑作「慶豊図巻」。北京の元宵節で賑わう人々が描かれている。物を売る店だけでなくアクロバットや奇術などなど平和で楽しそうなお祭りの風景。たくさんの人物が細かく描き分けられていていつまで見ていても飽きない。


今やコロナや台湾など問題勃発中で中国故宮博物館に行くのは難しい。進化したデジタル画像は行った気にさせてくれるかも。

常設展示で速水御舟の作品があんまり可愛いので驚く。いつもの凄みが見事にナイ！

速水御舟「紙漉き場（近村）」