mixiユーザー(id:18419990)

2022年04月07日15:25

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Artificial Condition原書と訳書

 訳書を読んでいて、これは原文だとどうなんだろう?その逆もあり、これはどう訳されたのだろう?それが即座に判る環境にあるのだからしない手はない。通勤電車で本を2つ開いている変な人がいる。

 つくづく名訳だと思う。名訳なのは「弊機」だけではない。こういうことしたのは本書が初めてだから他の書でも同じようなプロの仕事に舌を巻いたのだろうが、本書は特別かもしれない。なぜなら第7回 日本翻訳大賞を受賞している。これは訳者に贈られる賞だと思ったが賞の公式サイトを見ると、よく判らない。だから賞賛の為に名前を揚げよう中原直哉さん。

 翻訳の難しさはちょっとだけ解る。直訳すると、へんてこりんな日本語になるので意訳せねばならぬ。そういえば戦争中のアフリカに居てしまった迷惑な日本人の罪滅ぼしにいくばくかならないかとCNNとかのニュースサイトを翻訳していた事があった。探したらまだあった。
http://society5.5ch.net/test/read.cgi/kokusai/988567779/
 この時、翻訳には日本語力が重要だと痛感したことを思い出した。

 閑話休題、小説・漫画など創作作品の翻訳はその世界観を崩さない事が至上命題だという。本訳書は必ずしも原書に忠実ではない事に気づく。忠実に訳したら世界観が崩れてしまうのだ。
 どういう事か?文化の違いである。毛唐ども、とりわけアメリカ人は言葉が汚い。主人公は控えめな存在であるのに、このセリフを言わせたら主人公のキャラが崩れてしまう。訳書の読者は日本人である。だから控えめな表現に書き換えてある。
 前述は例に過ぎない。他にも、ここはこう訳したんだ!と感心する事例は枚挙にいとまがない。いちいち例出したら、とんでもない長文になるから控える。

 なお、これが勉強だと思われたくない。いまさら英語を勉強してもどうにもならない。ただ楽しいからやっているだけだ。
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