2020書評383

｢タクジョ!｣ 小野寺史宜、実業之日本社。

本日2冊目。

図書館で予約して読みました。

最近話題になることが多くなった小野寺さんの作品。まだそんなに知名度がなかった時から読んでいたと自負している私からしたら、嬉しい限りなんです、話題になることが。

ただ、今回の作品、好きな部類には入りましたが、正直そんなにグッとはこなかった。キツい言い方になりますが。

理由は2点、と書いた直後にひっくり返すのはおかしいでしょうが、実質1点かな。

グッとこなかっ理由は極端な考え方かもしれませんが、タクジョ、女性タクシーを主人公にした理由、タクシー運転手のプロらしさ、そこがイマイチ感じられなかった。

確かにかなりタクシー運転手ならではの話、会社の運転手への意識も書かれていたが、タクジョだから結婚しなかった？この主人公なら彼とは他の仕事していたとしても結婚しなかった気がしました。

籠ぬけ、確かに一歩間違えたら強盗にもなりうる、ただ、恐さやお客様への接し方とか色々書いてありましたが、主人公とその描写が結び付かなかった。

シリーズ化されそうな気がしているので、次回作に期待します。

100点満点中69点。