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2020年05月15日20:51

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プレミアム路線は長続きしない

■マツダ、純損益203億円の赤字=9年ぶり、新型コロナで販売減―1〜3月期
(時事通信社 - 05月14日 17:00)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=6081911

あのトヨタ自動車すら利益の80%近くが吹き飛ぶもようだし、ニッサンも赤字転落だという。自動車業界はどこも厳しそうで、これは世界的にもいえそうだ。特に日本はSTAY HOMEと云っているのに、レッツドライブとは言い難い雰囲気だ。

マツダ車はロードスターやRX-7などを除き、嘗て「値引きのマツダ」と揶揄されたものだった。モデル中期に買ってくれるお客さんには特に値引が多かった。オプションなんて値段があって無いくらいのものもあったという。

しかもマツダを傘下に入れた米州フォードはこれまた安売が得意なメーカーで、

「値引きのマツダに安売フォード」

という評価だった。

それがリーマンショックで事実上マツダを手放してからはマツダは独自のクルマ作りを始める。デミオは先々代あたりからそれをよく感じた。「値引きのマツダ」という評をプロダクトで払拭したいという矜持は当然あったと思う。

今の世代からマツダはガイシャのように記号、数字で車名を表記し始めている。デミオをマツダ2、アクセラをマツダ3、アテンザをマツダ6と表記した。国産メーカーは安易にペットネームを消しがちだ。そのような中、ブランドイメージを大事にしようというのだろう。それはそれで良いことではないか。車種そのものがブランドイメージに貢献している場合も少なくない。

しかしながら価格もプレミアム化しているのが今のマツダなのである。

確かに日本は消費増税を二度も強行した。これによる価格アップは致し方ないとしても、
マツダは価格が妙に高くなり過ぎた。

例えばデミオのディーゼルターボ(XD)(178万円)とマツダ2のディーゼルターボ(プロアクティヴXD、199万円)と比較してみよう。共にディーゼルターボのエントリーグレードだ。

何と価格差は21万円にもなっている。

勿論この間に安全装備はかさ上げされているとはいえ、21万円も高いとなれば、他のクルマに行ってしまうのではないか。この2つのクルマ、実はエンジンの馬力、トルクは変わっていないのだ。

しかもエントリーグレードですら199万円。大抵の人は先ず中間のプロアクティヴSを見るだろうが、こちらはもう220万円にもなる。最早Bセグメント(コンパクトクラス)とは言い難い価格ではないか。

もう少し我慢すればVWポロの一番安いグレードが買えてしまうし、プジョー208を捜すか、マツダ党でもデミオのXDのディーゼルターボか、アクセラの1.5Lのガソリン車の中古を捜す人は多いかもしれない。この二車は中古車ではプライスラインが被る。

日本人はモノが確かならば多少高くても買う人達が多いが、幾ら何でも適正価格というものがある。この記事は新型コロナウイルスでマツダが赤字転落したと書かれているが、新型コロナが来なくても早晩行き詰った可能性は高い。

マツダは今一度価格設定を見直した方が良いのではないだろうか。
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