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2020年03月02日05:09

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最近ますますボケが進んで、4年前に引導を渡したはずのシリーズものに手を出してしまいました。ミケル・ノルゴート監督「特捜部Q キジ殺し」(2014)。

4年前に見たのは同じ監督のシリーズ第1作「特捜部Q 檻の中の女」(2013)です。現在第4作まで日本公開されているようですが、見たことすら忘れていました。今回見たのが第2作で、前作のラストから続いているらしく、事件解決を祝う会から始まります。それを見ても前作を見たことを思い出せず、“知らんけど、ええ映画やったら前作を知らんでも楽しめるはず”と見続けてしまいました。

物語は、主人公の窓際族刑事カール・マーク(ニコライ・リー・ロス)が、退職した刑事から“俺の手紙は届いたか? 早く捜査にかかれ”と言われるのですが相手にしません。するとその退職刑事が浴槽で手首を切って自殺する。そして彼から段ボール箱に入った品が届き、彼の双子の息子と娘がレイプ殺人で殺されたことを知る、という展開です。

見終わって日記を検索したら第1作を見ていたことを知ったしだいで、なんとも憤懣やるかたない。「わんぱく戦争」のアントワーヌ少年のセリフ、“知ってたら来るんじゃなかった”を思い出したのですが、その言葉まで4年前に使用していたわけです。僕はいちおう見た作品が契約中の有料放送で放送されると、何か調べることがあるかもと録画していましたが、それが仇となりました。つまり、4作のうち1作だけ見てるから、次も見てみるか、みたいな。

何がダメかと言うと前作と同じで、刑事ものとしての“きちんと論理的に犯罪捜査する”という部分が希薄なのです。窓際に追いやられてしかるべき頑固者の刑事が、アラブ系移民の刑事アサド(ファレス・ファレス)と組んで捜査しますが、強引で論理性が乏しい。おまけに20年前の事件の回想シーンが頻繁に挿入されるから、事件捜査の進展よりも事件の異常性の描写に熱が入り、とはいえエロもグロも貧相なので魅力がありません。

普通なら“30分ルール”で止めてしまうのですが、ここ2本ほどルール適用が続いたので、つい我慢して見てしまいました。ボケ老人あるあるですわ。これでもう少しエロがあればよかったのですが、それがない。カール・マーク刑事のしょーもない友人との関係を描いたりして、退屈な場面が多い。新しい秘書がなぜ我慢して仕事しているのか、その関係も説得力がない。

ということで、またしても北欧ブランドにだまくらかされた訳ですが、すべて老人ボケのなせるわざです。日常的にもこういうボケが現れていて、いろいろ周囲に迷惑をかけていることだと思います。と殊勝に反省しているように書いていますが、何を迷惑かけたかという実感がないから気楽に書いているだけ。屁のツッパリにもなりませんね。

ということで、ダメダメな映画であっても、自分のボケ具合を確認するという意味だけはありました。そんなもん、正常な人間には無意味ですから、捨て置いてください。おつきあいありがとうございました。
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