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2020年02月01日07:58

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アーナンダマイー・マーの福音(3)


 マーは、バーヴァに没入するあまりにほとんど目を開いていることができないということに、わたしは気付きました。わたしはそのような状態にある人を今まで見たことがありませんでした。わたしは夢中になって見守り、ずっと切望していたものにとうとう出会えたことに感謝しました。そのときどんな会話がわたしたちの間であったのか、正確には覚えていません。わたしは敬意を表わしてマーを「アプニ(目上の人に対して使う呼び名)」と呼んでいたつもりでしたが、ときどき「トゥミ(親しい友に対して使う呼び名)」と呼んでしまっていたようでした。わたしはそれに気付かずに、マーのすぐ近くに座り続けていたのでした。わたしたちが座っていた部屋は倉庫として使われており、隣の部屋は若干広く、マーはそこで寝ていました。後方にマーターリー・ピシマーが子供たちと生活する小さな部屋がありました。マーはこれら三つの部屋に隣接している小さな広間に滞在していました。少し離れたところに二つの屋根が見え、菜食主義者用と非菜食主義者用の食べ物がそこで調理されていました。食べ物は毎日、まず最初に神々に捧げられていたそうです。

 マーはボーラーナートと父が座っていた中央の部屋に続くドアを閉めながら、二言三言、話しておられました。それからわたしに親しく話し始められたのです。突然、「あなたはこのところ、どこにいたの?」とおっしゃり、笑ってわたしに目を向けられました。お話しになるにつれ、彼女のバーヴァはますます激しくなりました。


「ここへおかけになっていて。すぐに戻ってきます。」

と彼女はおっしゃいました。わたしはすぐに返答しました。

「どういうことですか? わたしはあなたに会いに参ったのです。今はどこにも行かないでください。」

 おそらくマーは立ち上がってどこか他のところへ行くつもりだと、わたしは考えたのです。しかしそれは違っており、マーはわたしの近くで地面に横たわりました。わたしはラーマクリシュナ・デーヴァの生涯を読んでいたので、これがサマーディだと気付きました。わたしは目を閉じて、マーの体に触れながら静かに座っていました。長いことたってから、マーは起き上がられました。彼女の体は力が入っていないかのようでした。わずかばかりの安定を得るために、人はたくさんの修行を積まなければいけないとわたしは思っていましたが、ここでマーが絶えずバーヴァにあるのを目撃してしまったのです。マーは起き上がって、非常に不明瞭な声でお話しになりましたが、しばらくすると話しぶりははっきりとしてきました。それから長い間、会話が続いたのでした。
 わたしは自分の頭をマーの膝に乗せ、マーが話している間、横たわっていました。ちょうどそのとき、マーに会いに来たプラマター・ナートの息子のプラトゥが、扉を開けました。彼はマーの非常に忠実な信者であり、彼女のもとへ来て長い時間がたっていました。彼の父もマーに対して非常に献身的でした。わたしの父はわたしを呼び、「起きなさい、行くぞ! ほかの信者方がマーにお会いしに来たんだ」と言いました。扉は開いてしまいました。
 わたしはマーの前でお辞儀をして、家に帰りました。わたしたちが去っていくとき、マーは父に、またわたしを連れてくるようにとおっしゃいました。

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