mixiユーザー(id:6486105)

2019年10月11日20:08

127 view

深夜の狂乱

 昨夜23時半、群ようこの『老いと収納』を読み終えた。20年も住み続けた住まい(マンション)ゆえ、不要品が溜まる一方の著者が、小さなきっかけを機に物を捨てるという軽エッセイ集だ。
 女性特有の化粧品や装飾類、和装小物といった項目に結構紙数を費やしているので多少退屈ではあった一方、参考になる考えやアクションもあった。著者プロフィールを見ると彼女は私より1歳上だったが、これから老齢期を迎えようとするこの時期、できるだけ物を減らしてシンプルに暮らしたいという気持はよくわかる。
 著者は壞れた電化製品や使いもしない椅子、ノートパソコン、調理器具等々、処分法がわからなかったり面倒だったりする物が山ほどある。私は壞れたり使わなくなったりした電化製品こそ粗大ゴミに出しているものの、彼女と同様、要らない物が数知れず溜まっている。なので、馬鹿だなぁと苦笑いする反面、共感もできた。
 洋服を減量化したくて悪戦苦闘することを40ページ以上にわたって書いていて、これなら今すぐに私でもできるように思えた。毎週一回、資源ゴミで出せるから。
 読んだ直後、深夜にもかかわらずクローゼットを開いて、大きなビニール袋を用意してから、「これは今後着ない」「これは着るのが恥ずかしいほどに古い」「重いコートがイヤになった」「一度も袖を通したことがない」などと捨てる基準をクリアした洋服たちを袋に詰めて行った。捨てる決心がついた服が2袋分になったところで、ようやく群ようこから伝染された断捨離熱が冷め、クスリを飲んで寝た。実働作業時間は40分くらいだった。来週火曜日にゴミ出ししよう。
 不用品は服だけではない。多数の本や書類、あるいは両親のアルバムとか、実家から取りあえず持ち帰った品物とか、2トントラック分くらいはあるだろう。これまでは迷ったら置いとくという主義だったが、迷ったら捨てると転換しないといけない時期に自分は差し掛かっている。
 つまらないエッセイ集を読んでしまった、というのもホンネなら、いいエッセイ集に巡り会ったというのもホンネで、これも必然的な縁であろう。

 今日、アマゾンで買った中古本が届いた。
 包装のビニールから本を取り出したら、既に持っている本だった。そんな馬鹿な! 間違えて買ったのかとまず自分に疑惑を抱いてアマゾンの購入履歴を調べると、間違っていたのは中古本業者だった。
 すぐに返金ないし返品の手続きを取ったら、2時間後、「返金手続きをしました。その本はお客様で処分してください」というメッセージが入っていた。普通は送料を負担することなく送り返すらしいのだが、単価が安いとこうなるのか。
 とにかく注文した本と違う本が届いたのは初めての経験だった。
4 8

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2019年10月>
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

最近の日記