週記415　働くこと

　最近になって、数人の同期と一緒に仕事をしたことのある同僚が会社を辞めていきました。

転職の時期が重なったのは単なる偶然でしょうけれど、今の私の職場の状況を考えると、彼らの下した大きな決断は他人事には感じられず、このところ「働くこと」について考えることが多かったので、今回はそのことについて書いていきたいと思います。

　今の職場の環境が悪い（高い業務負荷やパワハラと言った働きにくさ）ことは以前に書いたことがありますが、自分を取り巻く個々の問題よりも、そもそも私はどう働きたいのか、ということに焦点を置いて書いていきたいと思います。

　七つの習慣を読んだ後、ブレインストーミングで整理した自分の価値観から、私は9つのミッションステートメントとその達成のために自分が担う7つの役割を定めました。

私のMission Statementにある中でも特に重要な役割として物事・人・組織をかみ合わせる役割と、変化を担う役割があります。

まだつたないながらも私が重きを置くことを書き表したそれと対照させれば、嵐のように激しく頻繁に変化する顧客要求に木の葉のようにただ煽られ、全ての時間をその対応に費やすような個性や自由のない製造現場は私には全く不似合いな場所であることは間違いありません。
（勿論、前の職場のように私の価値観によくあった素晴らしい職場も同じ会社の中にあるわけですから、会社が悪いとは言いませんが）

今私が携わっている製造現場は安定生産に高いPriorityを置いているため、例え好ましいものであってもMajor変化を嫌う傾向にあり、また業務は突発対応が多く、何かを時間をかけて改善する余裕がないのが現状です。

　少なくとも、私は前の職場から180度方向性の違う今の職場に来てから1年近くが立ってなお、先に述べた二つの役割を担いたいと思っていますが、業務状況がそれをなかなか許してはくれません。

今日やらなければならないことは、私が本当にやりたいことなのか？　Noが続くとき、何かを変えなければならない――いつか読んだメールマガジンに書かれていたSteve Jobsの言葉は私の「働くこと」に対する一つの解釈を与えてくれました。

というのは、私の中である働くことの意味というのは大きくまとめれば「自分と他者が噛み合うこと」であり、お金を稼ぐことでも、余裕のない現場を走り回ることでも、社会的地位を得ることでもないということです。

恐らくそんなことを今の理解のない上司に言えば、「長い目で見れば今ここで働くこともきっと自己実現の役に立つことなんだ」なんていう趣旨の益体もない話を極めて退屈な自叙伝を絡めて聞かされることでしょうが……まあ、さておき。

重要なことは、私は勉強のために耐えるように仕事をしたいわけではなく、勉強も含めて自分の価値観と一致する仕事をしたいということであるということです。

　さて、色々書いてきましたが、勿論、辞めていった同僚たちを見て私も転職については現実的に考えるようになってきました。

とはいえ、ネガティブな思想で、今から逃げるような転職をしたいわけではありませんし、転職して解決する問題でないことも潜んでいるでしょう。

自分の影響の輪の中にあるのは転職するという決断を下すことだけではありません。

自分自身を変化させて、現状を別のパラダイムから眺めることも一つの方法ですし、何かしらの行動や働きかけを行って自分の周りから変えて行くこともまたしかりです。

選択肢はたくさんあります。

多分、選択肢が見えなくなってきたら、それは私のアイデンティティ、或いはメンタルの危機かもしれません。

まずは期限を切って、私の得意とするところから働きかけを行っていくとしましょう。

2018年11月某日。

【最近のOrange】
・真穴みかん(Photo No.1)

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【最近のCount Down】
After 629 days, the time will come.