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2024年04月28日00:51

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週記701 ソファーの上の凪いだ時間

 大学院生の頃、化学工学会の学生団体の活動で早稲田大学でワークショップをしたことがありました。

化学工学を専攻する大学院生のための活動で、化学工学出身のOBと現役の学生を集めて意見交換をする、そんなことをしていました。

私は事務局をやっていて、ワークショップの企画と当日の運営をしていました。

 ワークショップの準備も、当日の運営も終わって、参加者たちには懇親会会場に移動してもらっていました。

せっせと準備したワークショップ会場からは完全に人気がなくなり、マーカーや模造紙といったワークの残り香だけが残っていました。

別に懇親会にそんなに興味がなかった私はそれらをざっと片付けて、懇親会会場の外のソファーに上半身を横たえました。

 喧騒から離れたソファーの上で、私は心が凪いでいる感覚を得ました。

心配もなく、焦燥もなく、ただその瞬間を無心で感じている、そういう感覚でした。

色々な人と繋がっている中では得られない静寂と凪の感覚。

 思えば、私は人と一緒にいることは嫌いではありませんでしたが、同じくらい、1人で凪いだ時間を過ごすことも嫌いではありませんでした。

好きというには自発的にそれを求めることがないから、嫌いではないくらいの感覚です。

 しかし、あのソファーの上での凪はずいぶんと深いものだったと思います。

心地よい疲労感、達成感、誰にも邪魔されない空間。

私は今でもたまに、あのソファーの上の凪いだ時間を思い出します。

以上

【最近のGratitude】
・Slower days
 I have reduced the frequency of scheduling tasks and increased my downtime. Thanks to this, I seem to have more room to think deeply about things. I am grateful for slower days.
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