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2018年09月14日23:36

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DIVAコンテスト/『はい、チーズ』

昨日は二か月ぶりにDIVAコンテストに挑んできた。上級が銀、中級と初級は金メダルを獲得した。夏の帰国では時間が無くて一度も遊べなかった。自宅のFuture Toneも忙しかったし。で、利用権が切れていて写真購入ができない。あと2プレイで回復するそうなので、明日にでも行ってきます。それにしてもセコいなあ。閲覧くらい無条件でさせろよ。新曲と新衣装が一年以上来てないのに、そうそう通えないよ。

夏帰国前に読んだ本が何冊かあるので、レビューしていきます。
・はい、チーズ(09)作:カート・ヴォネガット
没後に出版された初期短編集だ。ヴォネガットの小説はほとんど読んでいる。知的で風刺とユーモアに満ちた作風が大好きだが、晩年の何作かは自己満足な実験小説に走って、鋭さを失った。本書には初期〜中期のヴォネガットらしい佳作が収録されていて、コクのある短編集である。ただし、発想の飛躍よりはドラマ作りの上手さで読ませる話が多い。

気に入った作を挙げると、
『エド・ルービーの会員制クラブ』夫婦そろっての外食が、命がけの冒険に発展する。いかにも昔のアメリカらしい展開だ。社会派サスペンスと呼ぶにはあまりにヌルイが、こういう話が説得力を持っていたのは、良い時代だったんだなあ。
『鏡の間』催眠術師との攻防が描かれる。白黒時代のTVドラマにありそうな、捻りの効いたアイデア・ストーリーだ。
『新聞少年の名誉』根幹は「エド・ルーピー」に似ている。正義が正義であった時代のアメリカが爽快だ。実際にはそんな時代は無かったのかもしれないが。
表題作は切れ味鋭いショートショートだ。ちょっと星新一を思わせる。本作のほうが黒くて容赦ないけど。
『ハロー、レッド』男女の機微を描くある種の家庭小説。暖かい余韻を残す。

改めてストーリー作りの達者な作家だったんだな。★★★★
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