明日から夏休み。
その前夜にコンサート。なんという素敵なシチュエーション。
ただし、ゲンダイオンガクだけどね。
日本の若手作曲家の酒井健治。
長らくヨーロッパに暮らしていたが、京都市立芸術大学で教鞭を取るために日本に帰国することになった。
その記念として開催された自作のみを集めたコンサート。
しかも初演者ばかり集めたという。
宝塚ベガホールから愛知県芸術劇場と続き、今日のオペラシティがラスト。プログラムは若干異なっているようだ。
なので、全曲酒井健治さんの曲。
01.カスム(2013)
成田達輝:ヴァイオリン
萩原麻未:ピアノ
02.ウェバリング(2017)
本條秀慈郎:三味線
03.エーテル幻想(2017)
鈴木大介:ギター
04.告別(2014)
福川伸陽:ホルン
三浦友理枝:ピアノ
<休憩>
05.オスモシス�機�2011)
大久保彩子:フルート
トモ・モノ:クラリネット
福川伸陽:ホルン
成田達輝:ヴァイオリン
山澤慧:チェロ
鷹羽弘晃:指揮
06.私は他人である(2012)
太田真紀:ソプラノ
07.ハウリング/ワーリング(2017)
ハナツ・ミロワール
大久保彩子:フルート
トモ・モノ:クラリネット
オリヴィエ・モーレル:パーカッション
08.秋の協奏曲(2014)
大久保彩子:フルート
トモ・モノ:クラリネット
オリヴィエ・モーレル:パーカッション
萩原麻未:ピアノ
成田達輝:ヴァイオリン
山澤慧:チェロ
鷹羽弘晃:指揮
まず演奏家が凄い。
錚々たる面々だ。
彼の曲は今まで結構聴いていて、何度か世界初演に立ち会ったことがある。
ゲンダイオンガクなのだが、決してとっつき難くはなく、いい意味で聴きやすい。
色彩豊かで、独特の詩情があり、侘び寂びすら感じさせる佇まい。
そこにあるのは豊饒な音楽。
ゲンダイオンガクには聴いているのが苦痛にすら感じるものも少なくないが、この人の音楽はそれらとは一線を画している。
現代音楽にも良いものはあるのだ。
三味線の『ウェバリング』はカッコよかった。
こんなこと言うと叱られてしまうかもしれないが、まるでプログレッシヴ・ロックのようだった。
『告別』はわれらが福川伸陽&三浦友理枝の委嘱により作られた曲。
驚天動地の超絶技巧曲。目も耳も奪われる。さすがだ。
世界初演を聴き(たぬ〜はこのときは欠席)、今回が三度目。
ソプラノ独唱の『私は他人である』はランボーの手紙の一節を使用した曲。
特殊唱法満載の凄まじい曲。現代音楽のスペシャリストとも言える太田真紀の歌唱はまさに凄絶。
ちなみに、かつて太田さんのB→Cで『私は他人である�掘戮僚蕷蕕鯆阿い討い襦�この曲のバリエーションだったのだな。
『ハウリング/ワーリング』はコントラバス・フルートやコントラバス・クラリネットを使っている。
見ることも聴くことも珍しい貴重な経験だった。
どの曲も、どの演奏も楽しかった。
こういうコンサートも良いね。
ログインしてコメントを確認・投稿する