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2018年07月24日23:18

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7/22 清川泰次 色と色のハーモニー@清川泰次記念ギャラリー

世田谷美術館の分館が区内に3つある。向井潤吉アトリエ館と宮本三郎記念美術館、それと清川泰次記念ギャラリーだ。向井潤吉と宮本三郎は知る名前なので、開館して割合すぐに訪れた(散歩の延長)が、清川泰次の名は知らなかったし、抽象画なので、いかなかった。そのうち我が家の「小さな美術館巡りのブーム」が去ってしまい、そのままになってしまった。

日曜日、マオの輸液セットをもらいに成城の動物病院へ行ったのだが、この時初めて清川泰次記念ギャラリーがかかりつけの動物病院と目と鼻の先にあることに気づき、足を伸ばしてみることにした。もとい、足を伸ばして…どころか本当にすぐそば。住宅街の中にひっそりと建っていた。なるほど、清川泰次氏の元アトリエか。
フォト
成城の奥様が「いーえ、猫の額ほどの庭ですの」と言いそうな程よい広さのお庭には、今ゴーヤが緑のカーテンを作っている。紫陽花も綺麗だったろうな、の、なんだかホッとする空間。

入り口から左、展示室はたった一つで小さいけれど天井がものすごく高い。そうか、大きな絵も描けるアトリエだったんだものね。光が柔らかで気持ちがいい。
隣は元書斎かな。丸いお盆にポットとグラスが伏せて置いてあり、お茶のサービスがあった。布巾が添えられているあたりが、知人宅にお邪魔した感覚にさせる。いいな、こういうの。綺麗な洒落たグラスだなと思ったら、清川泰次デザインだった。

入り口から向かって左は、区民ギャラリーになっていて、こちらも簡素だけれど手入れの行き届いた昭和家屋の展示室。籐の応接セットが似合いそうな感じ。
「旅の始まり」と題したグループ展で、構成は日本在住で活動している女性外国人芸術家たちが集まっていた。絵画、造形、写真。発起人の韓国人洪美慶さんがとてもおしゃれで魅力的な女性だった。

あ、話を元に戻して、本展覧会「色と色のハーモニー」
https://www.setagayaartmuseum.or.jp/annex/kiyokawa/detail.php?id=ky_exh00024
フォト
ものを写すことに捉われない、独自の抽象芸術を探求した画家・清川泰次(1919から2000)。
清川は、静岡県浜松市に生まれ、学生時代に独学で油絵を始めました。初期には具象的な作品を描き、二科展や読売アンデパンダン展などで活動していましたが、1950年代に約3年間の渡米を経験し、本格的に抽象表現へ移行します。
その後、清川は、少しずつスタイルを変えながら、線と色面のみによる表現で作品を描き続きました。アメリカから帰国直後には、様々な色の線と面で構成された作品を多く描きますが、その後、1963年に再び渡米してからは、白を基調としたシンプルなスタイルへと変わっていきます。さらに、晩年の1990年代には、再び色彩豊かな作風となり、線、色、かたちによる美を追求しました。
  本展では、清川の作品における「色」に着目しながら、初期から晩年までの作品10数点を展示します。約60年にわたり精力的に制作を続けた清川の、色彩の変遷をご覧ください。


外の暑さをふと忘れさせてくれる色とマチエール。形は色あってこそなのか。
特に「むらさきの絵−63」「黄色の浮遊」「コーラルレッドの四角作品−62」の3点が1壁に絶妙に配置されていて、これはいくら見ても飽きなかった。抽象絵画を文字にして解説するほどわかってもいないし文才もないのだが、ここには気持ち良い温度の空気が流れていたなぁ。

8月26日まで

《プルシャンブルーの中に》フォト

《黄色の浮遊》フォト

《コーラルデッドの四角作品−62》フォト

おまけ
世田谷美術館で開催中の濱田庄司展のチラシ
猫がたくさん写って居る!濱田庄司は猫好きだったのか、気になる気になる…
フォト
(このチラシ2枚あります、欲しいマイミクさんにお送りします。メッセくだされ)
 

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