バスでJRの駅まで行って、そこから上野の西洋美術館までなら、たぶん階段なしで行ける。と、思って出かけたら、やっぱりそうだった。
西洋美術館は、杖を見ると、ものすごく気をつかってくれて、普通は乗れないエレベーターに案内してくれる。おかげで、あまり歩かずに美術館の散歩ができた。
帰りは、地下鉄だけの乗り継ぎで帰ったのだが、エレベーターがいくつもあって、ほぼ階段ゼロで帰れた。こう見てみると、かなりバリアフリーの対応ができているように思ったが、車椅子の方にはどうなんだろうか。
西洋美術館は、「ミケランジェロと理想の身体」というかなりマニアックな企画。たなんでも、ミケランジェロの作品は40数点しかなく、その内の《ダヴィデ=アポロ》《若き洗礼者ヨハネ》が、来ただけでもタイヘンなことらしい。
この《ダヴィデ=アポロ》というのはナゾ〜な固有名詞。説明を読んだ限りにおいては、旧約聖書のダビデか、太陽神のアポロがわからないキャラをこう呼ぶらしい。
ミケランジェロの彫刻といえば、サン・ピエトロ大聖堂の《ピエタ》、フィレンツェの広場にそびえたつ巨大な《ダヴィデ》だが、それはそれ、これはこれ。結構、楽しく鑑賞できた。発掘された時にミケランジェロが見にいって感銘を受けたというラオコーンのレプリカ(有名な人が作った)だけは、撮影OK。
ついでに、ラオコーンの復習。トロイのアポロン神殿の祭司。トロイアを責めるギリシャ軍が、木馬に人をもぐり込ませた事を察知し、木馬を城内に入れることに反対した。このことが女神アテナの怒りに触れ、二人の息子もろとも大蛇に絞め殺された。(ラオコーンは昔、神の像の前で、妻とHしたことがあり、その復讐らしい)、けっこう、ややこしい。
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