mixiユーザー(id:3696995)

2018年06月09日22:21

147 view

池田龍雄展@練馬区立美術館

今日は久々に美術展に行ってきた。
日本の現代画家池田龍雄の展覧会。「戦後美術の現在形 池田龍雄展 - 楕円幻想」と題された企画展である。
伊万里市の出身のこの画家は現在も存命である。航空隊に在籍していた時に終戦を迎えたことに大きな影響を受け、何度も作風を転換させながら現在に至る。

初期の強烈な批判精神には驚かされる。審査されるのを嫌い、コンクールなどには出品しなかったというが、出品したくてもできなかったろう。そのくらい強烈だ。しかし、どこかユーモラスでもある。ベルナール・ビュッフェを思わせるような繊細なペン画は見る者の足を止めさせるインパクトがある。
『化物の系譜』や『禽獣記』といった連作ものは恐ろしくも愛らしく滑稽なイキモノが描かれている。それらが何を象徴しているのか考えるのも楽しい。
大きく作風が転換した後の『楕円空間』シリーズは抽象画であろうし、それでいてセクシュアルなイメージを連想させるなど、決して不毛の抽象画ではない。むしろその静謐な空間は心地よく、そしてふと不安を覚えさせられる。

見応えのある展示だった。
気楽な気分で出かけたのだが、その作品は思った以上にへヴィで、いろいろ考えさせられ、そして楽しかった。
また一人すごい画家と出会えたという感じがしている。
海外の名画を観るのもいいが、こうした自国の優れた画家のことももっと知るべきなのだろう。
公立美術館もなかなかやるな、と思う。こういう展覧会に出会えるとすごく得した気分になる。
充実した展覧会だった。
2 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2018年06月>
日 月 火 水 木 金 土
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930