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2018年05月08日21:08

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神宮スズメの独り言2018春〜25〜昇格校の反撃

今日天気予報は雨マーク。いつ振り出すかわからない空を見上げながら試合は始まった。しかも今日は気温が異常に低い。シャツにベストを着こんで厚手のジャケット姿だったが、街を歩いているときはともかく、スタンドでじっと座って観戦していると、神宮特有の風もあってとてつもなく寒い。

昨日の六大学同様、よほど熱心なOBか暇を持て余した物好きなファンだけだろう。そしてそれはボクを含んでいる、というのも昨日の日記と同じ下りになる。

試合は亜細亜対駒澤。東都は東洋が勝ち点3で抜け出し、それ以外のチームはすべて勝ち点1という団子状態。東洋が一歩抜け出した感はあるがそれ以外はすべてが入れ替え戦候補だ。

昨秋の昇格校の駒澤は第1節で立正に連勝して早々に勝ち点を挙げたが國學院・東洋と立て続けに勝ち点を失った。

亜細亜も中央から勝ち点を奪い幸先のいいスタートを切ったが、先勝しながら立正に勝ち点を奪われた。

第4週で立正と対戦した中央関係者が立正の亜細亜からの勝ち点を驚いていたくらいだ。そしてその中央は立正から勝ち点を奪う。

大混戦の東都。

先攻の亜細亜は駒澤先発の辻本君を初回から攻めた。先頭の赤嶺君が安打で出る。送りバントは2封されるが山本君の安打と四球で1死満塁。

だが辻本君はここで踏ん張った。安田君を三振に取ると最後は内野ゴロに打ち取った。


その裏の駒澤、あっさり2死となるが、そこから亜細亜の中村君は連続四球。そのあと日平野君と長君の連打で2点を先制する。

更に1・3塁から1塁ランナーが盗塁、捕手の2塁への送球と同時に3塁ランナーがスタート。この原始的な作戦に亜細亜は3塁走者の生還は無視して1塁ランナーを挟殺プレーで刺した。

いきなり3−0・・・・

2回の亜細亜は先頭が四球で出るがまたしても送りバントが2封。そして盗塁失敗で結局三者凡退。

その裏の駒澤も安打で2塁まで走者を進めたが無得点。


ここからだ。両投手が立ち直る。安打は亜細亜の1回の2本。駒澤は2回までで3本。その後は両チームも安打が出ない。

もうこうなると3点差は関係なかった。流れをつかんだ方の勝ちだ。

駒澤辻本君、亜細亜中村君の力投が続く。

四球、エラー・・・・

試合を分けるのはこういうところから始まる。

そしてその綻びが始まったのが8回の亜細亜、駒澤は4回には三者三振に倒れ、5回6回7回と三者凡退だった。

その8回の亜細亜は先頭の代打安倍君が2塁打。3点差の8回で亜細亜は送って1死3塁とした。1点さえ取れば流れは変わると踏んだのか・・・・

そしてそれは亜細亜の流れとなる。

前進守備を敷いていない駒澤の守備陣。1点覚悟で打者アウト優先だったはずだ。だが、赤嶺君の打球は3塁ゴロ、1塁に送球して1点を許しても2死無走者となるところだ。そういう守備体系だったのだ。

だが3塁手はバックホームした。送球は1塁側にそれ捕手は捕球するのが精一杯。1点を許しなおも1死1塁とされた。そしてこのプレーは3塁手のエラーと記録された。続く高橋君も安打で1死1・2塁。

試合が動き始めた。亜細亜が攻めてくる。

亜細亜は1点取れば一気に動くと思ったのだろう。そしてそれはそのように動き始めていた。

ここでもうひと押し。

だが、山本君はファウルフライに倒れた。しかしまだ亜細亜は2死1・2塁だ。ここで亜細亜の打者は頓宮君。このシーズン4本の本塁打を放っている頓宮君だ。一発出れば逆転という場面で駒澤はマウンドに白銀君を送った。

4年前の柏日体を千葉県ベスト4に導いた右腕は駒澤で活躍している。頓宮君との力勝負に白銀君は頓宮君を三振に取った。ボール気味の球に曖昧にバットを出した頓宮君はスイングを取られて三振という結果だった。

リーグ前半から本塁打を量産したスラッガーはこのところ少し不調だ。今日も2つの三振を喫している。

この8回の大勝負に勝った白銀君は9回にもピンチを迎える。

無死から連打で1・2塁、ここで亜細亜は送ってきた。1死2・3塁。これでボクは駒澤が勝つなと思った。

当然駒澤は1点ならOKの守備を取る。8回で失敗したことをもう繰り返さないだろう。内野ゴロで1点を献上するも最後は外野フライに打ち取って3−2で駒澤が勝利した。

3回以降の緊迫した試合。それは得点圏に進めないということではない。どちらが主導権を握るかという駆け引きだった。

そしてその結果を決定したのはなにか・・・・

1点をやってもいいという場面でやるかやらないかだ。1点をやってもアウト優先できるかどうかだ。やってもいいのだからやってもいい。それをやらないとするからおかしくなる。

駒澤はおかしくなりかけたが、最後はそれを徹底できた。だから勝ったのだと思う。


東洋以外はどのチームも降格の可能性がある。だが、その分かれ目はほんの些細なことかもしれない。

今日の駒澤の勝利がこれからの行方を決定付けるわけではない。だが、こんな些細なことが実は最後の絡んでくるのが東都だ。

優勝に一番近い東洋も勝ち点3とはいえ、2敗を喫している。まだわからない。ほんの少しのプレーが順位を決めることを東都では忘れてはいけない。

応援団の男子部員が今日もいなかった駒澤。女子のリーダーがエールを切った。

観客動員や応援など六大学に及ばない部分は多くあるが、六大学には見られない緊迫した試合を見せてもらったと思う。

あの3番を打ち取ってからの頓宮君の場面での投手交代。ある意味ではしびれた采配だった。

その采配の結果は明日どうなるかはわからないが・・・・

大学は2勝して初めて勝ち点1だ。


2018年5月8日 東都大学野球 春季リーグ戦(於 明治神宮野球場)
亜細亜
000 000 011 = 2
300 000 00x = 3
駒澤

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