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2018年03月26日17:46

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雁供養(かりくよう)

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「雁(かも)」はカモ科の水鳥で「かり」は鳴き声からつけられた別名です。
ひときわ情緒のある渡り鳥で、特に春は十羽ほどが列をなして鳴きながら北へ帰る姿は、見る者に哀れを誘い、さまざまな語句や伝説を生んできました。
「雁供養」もそのひとつ。
雁は秋に飛来する際に波間で羽を休めるために、くちばしにくわえてきた木片を浜に置いていきます。
春、北へと帰るときにその木片をくわえて帰るのですが、死んだ雁の数だけ浜辺に木片が残ります。
その木を炊いて沸かした風呂を、人々にふるまい雁の供養したという伝説があります。
「雁風呂」とも言います。
穏やかな春の海辺にも、そんな悲しい物語があるのですね。

~流木の 忘れられしか 雁供養~
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