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2017年04月30日13:08

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ボイスマン美術館所蔵 プリューゲル「バベルの塔」展  東京都美術館

先日宇都宮で「ベルギー奇想の系譜」展でボスの絵を版画にしたプリューゲルの作品をたっぷり見た。なので「雪中の狩人」など農村の画家と言われるピーテル・プリューゲル(父)がどんな変な絵を描いてもなるほどと思える。それにウィーン自然史美術館で「バベルの塔」も見た。その時、模写をしている人が邪魔だなぁと思ったこと覚えてる。ロッテルダムにも「バベルの塔」があるとは知らなかった。

ウィーン自然史美術館の「バベルの塔」は114×155、ロッテルダム美術館の方は59.9×74.6。だいたい半分の大きさ。でも描き込まれている絵の細かさに驚いた。実際の絵を間近に見てもなんだかわからない点々・・・登場人物は1400名。3倍に伸ばしてもアリンコ!? 大画面で初めて人々や牛だとわかる。高層建築の木材の足場、クレーン。煉瓦と漆喰の区別もつく。しかも動きや形は的確でデッサンの狂いがない。なんどもなんども会場内を往復して絵を確かめる。何度見てもいつまでもいても飽きない。

今回は奇想の大本・・・大好きなボスの作品も2点。なんでもボスの作品は世界に25点しかないとか。フェルメールよりも少ない! 「放浪者(行商人)」、なんだかボロボロ。足下はスリッパと靴。ズボンの膝も抜けてる。背負い鞄には猫の毛皮。後ろは娼館だというけど・・・なんで?
「聖クリストフォロス」はさらに謎めく。右側のビンは人家?変な生活臭。クマを縛ってるのは猟師か? ボス特有の変な生き物もいる。きっと背景に有名な寓話があるのだと思うけど・・・不思議で奇妙。

あ、そうそう入場してすぐの木彫りの像もすっごく良かった。
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