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2017年04月23日22:06

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ブリューゲル「バベルの塔」展　＠都美術館

展示の勝利とでもいいましょうか～、なにしろ、２階入口に、高さ４㍍×横１０㍍はあろうかという「バベルの塔」の拡大画がドドーン！！。その中には、１センチにも満たない、よく見ないと汚れかと思うような人物が何千人も犇めく。まず、この精密さに圧倒されてしまう。

ところが、実物の「バベルの塔」は、縦横５０センチ×６０センチくらいの小さい絵。ホンモノを見ても、こまかすぎてニンゲンなんか点にしか見えない。

点にしか見えないが、拡大してみるとあんなに精密なんだよな～と知って見るから「マジかよ～」と見入ってしまう。

ニンゲンだけじゃない、馬も、道具も機械も、建物も細部までパースが狂うことなくリアルに書いてあることに圧倒されてしまった。まさに、展示の仕方で、小さい絵の素晴らしさを伝えたのだから、学芸員サンの勝利でしょうか～（どっかのバカ大臣が学芸員を批判してたな～

）。

実は、ブリューゲル「バベルの塔」は大小の２つがあって、今回は「小さいバベルの塔」（オランダロッテルダムボイマンス美術館）。大きいのは「ウイーン王立歴史博物館」にあって、確かに見ました（同じくブリューゲルを代表する「雪中の狩人」も見た）。

ブリューゲルは、この他、わたしには珍しい聖母子像などの宗教画、興味深い銅版画がいっぱい。更にボスが２枚。これも少ない絵を、いろんな解説で楽しませてくれた。

見終わって、６時前。まだ明るいから日が永くなったのをジッカン。ほんとなら飲んで帰りたいところだが、明日は血液検査。おとなしく帰って、野菜とチキンのヘルシーメニュー。冷えたノンアルコールビールもうまいが、早くワインや日本酒を飲みたい～