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2017年04月13日21:34

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ベルギーの地獄絵 @宇都宮美術館  宇都宮一泊旅

正しくは「ベルギー奇想の系譜展」が宇都宮美術館で始まった。せっかくだから1泊して、ついでに栃木も観光しようというのが今度の旅。

このベルギー奇想とはどういう絵かというと、地獄とか、悪魔、魔女とか、スカトロジーとか、およそマトモではない。

でも、そういう変な絵の方が、清く正しく美しい絵よりも面白いんじゃないか〜。日本の絵巻も、変な事件がたくさん書かれているし、百羅漢なんかも血の池地獄、針の海地獄のような怖い世界に満ちあふれている。

イタリアでルネサンスが起きたころ、ベルギーやオランダで、こういう奇想の絵が勃興した。世に「北方ルネサンス」と呼ばれる。

その代表が「ボス」という人で、缶コーヒーとは全くカンケーない。一枚の絵の中でたくさんの怪奇、幻想的な世界が展開している。こういう絵は権力者が非難しそうなものだが、それが逆で、当時のフェリペ2世は絶大な支持をした。当時の堕落した宗教家との対立があったのかも知れない。

この流れは、ピーテル・ブリューゲルたちのフランドル絵画に大きな影響を与え、さらに、20世紀のシュルレアリスム、マグリッド、デルヴォー、アンソールにまで影響を与えたそうだからボスは偉大。

確か山田五郎は、ベルギーに数年滞在して絵画の勉強をしてたと思うので、この美術展が東京に廻ってきたら、ぜひ、ぶら美で解説して欲しい。

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