父は信長に謀反をくわだてた荒木村重。2才だった又兵衛は乳母に助けだされ、たったひとり生き残こった。人呼んで「うきよ又兵衛」。
ただ、今回は、源氏物語を中心とした絵だというので、気が重かった。と言うのも、源氏物語は大のニガテ。登場人物が多すぎて、なにがなんだか分からない(笑)。
ところが、出光の学芸員さんはスゴイです。又兵衛の源氏絵は、いままで土佐派が描いてきた優雅な絵と、ど〜違うのか、どこが独創的なのかを、例をあげて手とり足とり教えてくれる。
「でも描かれてる内容が分からないな〜」と思ってたら、ナンと3室では54帖がひとつ200字くらいで、ワンポイント解説。内容が濃すぎるので、途中、お茶(無料)休憩も入れてジックリ見ることになった。
わたし流に解釈するに、土佐派は、古典の名作として源氏物語を描いてきたにの対し、又兵衛さんは生きたドラマとして再構築した。従来の約束事にとらわれない自由な発想で、描いた、と言うことかな〜。
たとえば教科書風を劇画風にした〜みたいなことなんだけど、絵には風格や品格があって、それ以上のものを感じる。
ウキペディアによると、顎の長いのが絵の特長。40才の頃、藩主に招かれ、北の庄(現福井市)で20年すごす。後に家光の娘婚礼調度制作を命じられ、江戸に移り住む。ひとりだけ生き残っただけでもスゴイのに、歴史に残の絵かきになった。波乱の人生だったな〜2/5まで。
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