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2016年12月19日21:04

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海空と神林/キース・ローマー二冊目

11月のコッペリウス帰国のとき、東京の大型書店で愛読漫画を買ったら、こんなペーパーが入っていた。アマゾンや現地書店では入手できない。やはり日本の書店で買うに越したことはない。
フォトフォト
南風原海空、筋肉質ナイスバディ。 神林しおり、黙って読書してると端正な美少女に見える。

・優しい侵略者(66)作:キース・ローマー
ローマーは「突撃!かぶと虫部隊」に続いて二冊目だ。
人類は突然異星人に征服された。すべての政府機関は活動を停止し、ひとびとは異星人たちの指示にしたがうことになった。モニターと呼ばれる異星人たちは、困ったことにやたらと親切で公正なのだ。このままでは地球から犯罪や貧困や不幸が消えてしまう。主人公は「押しつけの幸福なんて御免だ」と反旗をひるがえす。

ユニークで能天気な設定が60年代らしい。残念ながら当時のアメリカ人向けの狭いギャグが多く、上滑りの調子に乗ったような文体がまったく楽しめない。ユーモアものはほかの何よりも劣化しやすいというのが私の持論だ。感動・爽快・恐怖などは百年くらいでは変化しないが、笑いは刻一刻と変容するから。当時ローマーは「読者受け」に関しては天下一だったそうだ。逆に言うと自分の芯には何もなかったのかもしれない。受けるだけの軽い作品は、時代の風雪に耐えられないということだろう。この本で読み収めとしよう。展開が早いので、退屈ではない。★★
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