旅の5日目。大分の2日目。2年前に別府に来た時に、県立美術館ができると聞いて、ぜひ訪ねたいと思っていた夢が叶う事になる。
その前に、城跡の散歩、天守閣は残っていないが、門や矢倉がいくつも残っていて、城の雰囲気を楽しむことができた。そこから西に15分で、大分県立美術館OPAM(オーパム。Oita Prefectural Art Museum)。
この美術館は、去年できたばかり。つまり、それまでは大分には県立美術館がなかったんだ〜?え、ほんと〜?(今、県立美術館がないのは島根県だけらしい)。
ここの美術館の設計は坂 茂バンシゲル氏。紙の教会や、ポンピドーホールの分室をロレーヌ地方のメスに作ったりしてるコンセプチュアルアートの精鋭だ。ここも同じように、美術品を収納・展示する建物ではなく、遊べる・楽しめる美術館となっていて、いくつもの部屋で、子供たちがわらわらしていた。
無料の「身障者のアート展」があって、撮影OK。これがけっこういろいろ考えさせられ、見応えがあっておもしろかった(左と中が、その展示。中のは布でつくった彫刻?)。大分は、福田平八郎、高山辰夫という日本画の巨匠の出身地。こういう人もいずれは消えちゃうのかな〜。特に高山辰夫がゴーギャンに触発されて、意欲的な絵を描いている(へー、そういう人だったんだ〜)。
さらに、企画展があって「フランス絵画とともに」 。エコール・ド・パリのユトリロ、パスキン、キスリング、藤田嗣治、シャガール。フォーヴィスム(野獣派)のルオー、マルケ、ヴラマンク、デュフィ、マンギャン、さらには光と色が柔らかに乱舞する世界を描いたフランス象徴派のボナールや、キュビスム(立体派)の創始者ピカソの作品まで(カタログより抜粋)。
親しみやすい絵が多く、楽しめました。驚くべきは、入場料が300円!!これも、みんなに見て欲しいという県の姿勢だと思う、感服
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