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2016年11月21日18:01

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2016年四国〜大分  11/17 番外・大分市美術館

大分市美術館の展示があまりにもすごすぎたので、ここに書いておきます。。

ここは、市立美術館というには、あまりにも大きくて立派。丘の上にあって高碕山や、由布岳が正面にどーんと見える。企画展が「ミュシャ展 虜になる美しさ」。


ミュシャが世に出たきっかけが面白い。この人はチェコの人で、若い頃から絵の才能があった。パトロンがいてパリに留学して6年目。パトロンが出資を断ってきた。

しかたないから失意のまま帰国し、印刷屋で働いていた。すると、印刷屋にポスターの依頼があった。「お前やってみるか〜」という事で、36協定の残業無視で作ったポスター。主演のサラベルナールが気に入ったのなんの。

すぐに6年契約を結び、たちまち売れっ子イラストレーターになった(メデタシ〜)。

ものすごいボリュームの展示(ポスターなどの平面、紅茶や香水、ワインのラベルなどの商業デザイン。衣装、切手、お札、雑誌)で460点。こう言っちゃ失礼だけど、大分だけじゃもったいない。新美術館などでやったら満員御礼まちがいなし。この日は、客がまばらバラバラ。

ミュシャはデザイナーでもあったから、生活にデザインを取り入れようとした。ちょうどロセッティのラファエル前派や、アールデコ、ウイリアム・モリスの生活運動とも重なる。

ついでだけど、日本、チェコの国交60年だそうで、来年は新美術館でミュシャの「スラブ叙情詩」を展示するそうだ。

ミュシャは自分がスラブ人であることに誇りを持っていて、スラブ伝説を巨大な20枚ほどの絵にした(わたしはプラハで見てきた〜)。ヒットラーに睨まれて拷問にあった。それで、79年の命を落とした。

決してヤワなデザイナーじゃなかった。う〜ん、アタマが下がるな〜(穴に入る)

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