神奈川・極楽寺さんの十大弟子像

現在奈良国立博物館で開催の「忍性展」、先日観覧して感動した仏像の中の１つが十大弟子の群像です。
十人それぞれに特徴を持たせた像ですが、群像としての統一性も観て取れます。
修復されたとの記録はありますが、現在は美しい姿を拝観できます。
今日は、その中の須菩提（しゅぼだい）像をアップします。
なお、お釈迦さんは「誰から誰までを十大弟子にする」と決められたわけではありません。
後世に経典などで記載されるようになったのですが、経典によってもメンバーが変わるそうです。

釈迦の説法を聞いて出家する以前、須菩提は粗暴で短気だった言われます。
その後、釈迦の教えに帰依してからは、どんなに非難・中傷・迫害などを受けても言い争うことは無くなり、無諍第一と言われ、多くの人々から尊敬され、供養を受けたので、被供養第一とも言われます。
さらに物事にとらわれない、執着しないので、解空第一とも言われます。

なお、西遊記の中では、孫悟空の師匠として「須菩提」の名前が出てきますが、十大弟子の須菩提と同一人物かどうかは分からないそうです。