今日は休み。久々にくだらない話でも書いてみましょう
旧友ものをやろうと思うが、オトコばかりでは退屈だろうから、
古いおんなの知り合いを思い出してみることにします
ムスコがまだほんとうに小さかったころ。
街なかの蔵を改造したような店で喫茶をやってる人がいた
クスモトサンというオバサン。まるきり趣味でやっとるようだった
そこで月に2度ばかり、スペイン語を教えてくれるアルゼンチン女性がいた
アナマリアという、本国で小学校教師をやってた人。
アナマリアはNHK講座もやっとって、とても教え方が上手だった
これぞPRO、という感じ。おだやかでたのしく、はっきりしとった
旦那は日本人。ひとりむすめが成人式を迎えた時、
着物姿をお城の赤い橋で記念撮影してあげた
スペイン語の集まりは男女7〜8人の生徒がいたろうか
みな三十代くらいだった
おれがそれを知ったきっかけは、
松本の街なかでやった「アンデスの風」写真展最終日終了時間に、
駆け込みで観に来た、カヨという学生上がりの娘が誘ってくれたからであった
さて、やっと本題。
そのメンバーの中に、
○みたんという、やや大柄の女がいた
年は2つ3つ下。
中米グアテマラに居たらしく、そこで知り合った男と結婚して、
そのときちいさい息子が2人いるというとった
グアテマラへは協力隊で行ってたんだか個人旅行なんだか忘れてしまった
夫も現地人なのか日本人だかは不明。
そのときは一緒に暮らしてない感じだった
わすれられない日はその○みたんらとカラオケに行った夜のことだ
おれはカラオケBOXというのは生涯まだ幾度も行っちゃいない
その日はそのうちの一回だった
○みたんと前に出て、すこし恥らいながら(オレが)唄ったりした
調子に乗って。
カラオケを出て、○みたんのクルマで送ってもらうことになった
バイトしとるという○○豆腐店とかいう名の入った、たぶん軽の1BOXで。
ほかの誰かも乗っとって、その誰かが降りて、二人になったんだったとおもう
おれはうしろに座っとった
軽だからすぐ前で○みたんが運転しとったんだろうが、
まるでバスの最後列に座っとるように感じられ、妙に安心感があった
豆腐屋のクルマの走っとる最中、○みたんは言った
「ヨコ 来(こ)やー」
「・・・い、 いいよ・・」
「じゃ、イイヨ!!」
「・・・」
おこっとるな、とおもった
だがおれは、なんでキョヒしたんだろう
○みたんのことは、ハッキリ言ってかなり気に入っとったんだ
酒は飲んでいた。しかし男性の人はわかるとおもうが(もしかしたら女性の人も)
こういうとき、泥酔してない限り、かえってそういうのをおさえられないもんだ
それなのに、だ。
まみたんも酔っとった。けっこう。
このころ、まだ日本では酔っぱらい運転が日常的に横行していたんである
まあこの夜のことは、「おれの歴史七大不思議」には入るんではないか
○みたんは普段でも虎っぽい女で、おれはいつもからかっていた
「きみはフツウぢゃない。おれはフツウだ」的に。
皆の前で(授業中)これをやると大いにウケたもんである
そのまみたん(イケネ、言っちゃった)がこの夜は暴力的で大トラになり、
それがおっかなかったのかもしんねえ
おれんちまで送らしたんだろうか
そんな酔っぱらった変なおんなに家まで乗っけてきてもらって、
ややこしいことにならんかったんだろうか
そのへんはもう、記憶の彼方にどっぷり沈んでいる
まみたんはどこの産だったんだろう
あれぞ自然児、というよなおんなであった
いまもマツモトにいるんだろか
どんなオバサンになってるんだろう。。
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