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2016年01月24日21:07

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月光アゲハその2/『殺意の惑星』

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「金の聖夜」ワキが左だけしか狙えない。
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おしりチェックにこの曲は欠かせない。この小ささは、下に何も穿いてない?

・殺意の惑星(62)作:ハリイ・ハリスン
原始的なディス星が、近代科学を有するニーヨルド星に宣戦布告した。ろくな武器を持たないディス人だが、コバルト爆弾と発射装置だけは入手したのだ。ニーヨルド星からは核武装した宇宙艦隊が出発した。戦争を止めるべく、二十種競技優勝者のブライオンがディス星に乗り込んだ。

ブライオンの故郷アンヴァール星の歴史がユニークだ。長い冬のストレスから暴力が絶えないため、スポーツが奨励されるようになった。肉体的強者が尊敬される体育系惑星である。
それにも増して興味深いのは、苛酷な環境のため現地生物と共生するディス人の生態だ。人間自身が他の生物と共存するというのは、当時としてはかなり新しいアイデアだったのでは。
ストーリーは冒険色の濃いSFスパイ小説といったところ。ディス人は支配層と素朴な一般人の間は隔絶しており、ニーヨルド人も一枚岩ではない。一触即発の状況の中、ディス人が発作的に発揮した好戦性の謎を探る。ストーリーは変化に富んで先が読めず、一流のエンタメである。さすがハリスンだ。
贅沢を言えば、ブライオンは「おまえにしかできない」と無茶な使命を与えられたのに、「なぜ彼なのか」について納得できる説明がなかった。そういえば『死の世界』のジェイソンにも不完全ながらエスパーという設定があったのに、2以降は忘れられている。細かいことは気にしない作家なのか。娯楽SFとしてかなり良く出来てます。★★★★
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