奈良市東南の山間に清酒発祥の地とされる正暦寺があります。
初めてそれを知ったとき、「お寺でお酒?」と思います。
本来、寺院での酒造りは禁止です。ただ、日本独特の神仏習合で、神に献上するために集まった米で製造したそうです。
ただ、お寺さんには叱られるかも知れませんが、昔、僧侶は四足獣の肉は禁止されていたものを、どうしても食べたくてウサギを「一羽、二羽」と数えて「鳥」だから食して良いとした慣習もあって、それに近いものもあったのではと勘ぐってしまいます。
そして昨日、酒母の原型である「菩提酛(ぼだいもと)」が造られました。
今日のカットはその風景です。山間の境内は寒く、その中で蒸しあげられたお米を手際よく処理をされる風景です。
この酒母を用いて醸造した清酒が、正暦寺福寿院で販売されています。
なお、正暦寺さんには、薬師如来像や孔雀明王、愛染明王など素敵な仏像を所蔵され、作品にしています。
また、娘達が長く遊んだ人形を持参して供養も頂きました。
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