先日の螺髪の数に関連して、千手観音様がテーマです。
切り絵は妙法院蓮華王院(三十三間堂)の千手観音坐像です。
千の立ち姿の千手観音が所狭しと並ぶお堂の中心に本尊の千手観音が坐しておられ、合計1,001躯と壮観です。
「千」とは「1,000」ではなく「無限」を意味します。ちなみにここの千手観音様の手の数はすべて42本です。
正面で合掌される2本の手を除くと40本、それぞれの手が25の世界を救うとされるので、25×40で千となるそうです。
1,001躯の千手観音を1つのお堂に配置、その前に28部衆とさらに両端に風神と雷神を配するという、普通では考えられないスケールの発想です。
平清盛の財力があったにしても、完成までどれぐらいの費用と、何年かかったのでしょうか。
現在のお堂と仏像は、鎌倉時代の再興です。再興の場合、初期のものよりこじんまりするのが一般的ですが、創建当時はもっと凄かったかも知れません。
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