もう何年前になるでしょうか、何度目かの京都永観堂への参拝は、紅葉の盛りの時節でした。
お目当てはみかえり阿弥陀如来さんですが、この時節の拝観は初めて、広くて、階段をいくつも登って行く3次元の各伽藍から見える紅葉の美しさに心驚かされました。ただ、参拝者の多さにも驚かされました。
昨今のアジア系の団体が押し寄せる以前でもそうだったのに、今年のピーク時はどうなっていたのか、ちょっと想像したくない気分です。
みかえり観音さまですが、初めて拝観したときの新鮮な驚きは今も覚えています。
救おうとする衆生が、教え導かれてきちんと付いてきているか、時々振り返るというその姿・気持ちに心温まります。さらにその姿勢を込めた仏像を造らせた発注主の気持ち、そしてその思いを具現化した仏師の腕に感服です。
ただ、切り絵にするに際し、どのアングルを狙ってデザインするか、いつもと随分勝手が違って苦労しました。
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