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2015年09月13日21:17

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復活

復活と言っても仕事が変わったことによるネガティヴ・スパイラルから抜け出たわけではない。
この年になって未経験のプロジェクトに参画するというのは苦労するものだと改めて感じた。いや、年齢は関係ないのかもしれない。まあ、今までが楽すぎたんだよな。

復活と言えばこれ。
マーラーの2番のシンフォニー。『復活』という副題を持っている。

久々に聴いた。
マーラーのシンフォニーはどれも好きなのだが、最近はなぜか2番を聴くことが少なくなった。
おそらく上位人気の曲だろう。
もしかしたらマーラーとしてはいちばんわかりやすい曲なのかもしれない。意外にも筋道がしっかりしている。もっとも、かなり異型なのはもちろんなのだが。
ソプラノとアルトの独唱が加わり、さらに混声合唱も要する。楽器編成も巨大で、最後の最後にオルガンも加わる。3番と同じくらい不経済な曲だ。
広い意味で「暗闇から光明へ」の図式をなぞっていて、そのあたりがわかりやすさにつながっている。決して大団円で終わらないのがマーラーの曲だから、その点では珍しい曲とも言える。
まあ、おそらくそうしたことがなんとなく敬遠させていたのだろう。

なので持っている2番のCDは全集盤に含まれている3種のみ。

聴いたのはバーンスタイン&ニューヨーク・フィルの新しい方の録音。
この曲はね、ケレン味たっぷりに演奏してくれた方がいいんだよ。
晩年のバーンスタインらしく遅めのテンポで、終楽章には40分近くかけている。バーンスタインのマーラーはやはりとてもいい。激情に身を任せたかのような感情移入たっぷりで、今となっては古めかしい演奏だが、振り回されるような感覚がとても心地いい。

久々に聴いたらやはりいい曲だな。
マーラー以外の誰も書くことのできなかった傑作である。
5楽章のうち最も充実しているのは第1楽章だろうか。クライマックスはもちろん終楽章なのだが、ややとっ散らかったような印象もなくはない。まあそれこそがマーラーだろうと言われればそうなのだが。
とはいえ、終楽章での打楽器のみでクレシェンドする部分(10分前後のところ)は新しい。当時は新しすぎたのではないか。後にアルバン・ベルクに大きな影響を与えたところではないかと思う。20世紀音楽への預言的な響きという点で終楽章の聴きどころのひとつとも言えよう。

最近はスッキリした演奏を好むようになっているのだが、やはりバーンスタインの情緒連綿たる演奏には強く惹かれるものがある。
マーラーを世界に広めた功績もそうだが、やはりマーラー好きには体験してほしい演奏だと思う。
全集は新旧あって断然DGに録音した新盤の方が良い。分売もされている。曲によるバラツキはほとんどなく、どの曲をチョイスしても間違いはないと思う。ただ4番だけはCBSの旧盤を推したい。終楽章の独唱が旧盤は理想的とも言えるレリ・グリストなのに対し、新盤はボーイ・ソプラノを起用している。ボーイ・ソプラノが悪いというのではなく、グリスト歌唱が絶品すぎるのだ。
なんにせよバーンスタインのマーラーはアクの強い演奏なので、嫌いな人も少なくないだろうなと思う。

ちなみにこのバーンスタインのマーラー・ツィクルス、ジャケットにはエルテという画家のアールデコ調の絵が使われていて、それがまた素敵だった。
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