・はじめに
餃子を扱っているとは、外見からはとても思えない。
場所もなかなか判りづらい。福島駅西口のラウンド1の南側の道路にY字路があるのだが、
そこの中心には太田商店という酒屋があり、店の南側の道路を進んだところにある。
興味本意で、食事目的で入ったのだが、メニューを見ると餃子とあるではないか。
まさに足で稼いだ情報。食べなければならない。
・対象
営業時間：夕方〜22時ぐらいまで 定休日：日曜(？)
餃子5個400円
カウンターが6席と8人くらい入れる小上がりである。
昭和10年代後半生まれの、現在70歳を越えた女性が独りでやっている。
曰く、福島民友社の職員食堂に勤務していたこともあったとのこと。
福島民友新聞は福島氏のローカル2大新聞でもうひとつは福島民報である。
県内の中学生対象の、これらの新聞社主催の学力テストが昔あったのだが、
今でもやっているのかどうか。
さて、餃子以外のメニューにだが、焼鳥にラーメンがレギュラーメニューなのだろうが、
煮物や炒め物はなど、その時々で変わるものがホワイトボードにいろいろ書かれている。
カウンターには、醤油と七味と塩があり、酒は日本酒、ビール、焼酎がある。
カウンター奥に貼られた電話番号表の最初には前述の太田商店の番号がある。
多分、そこから酒を買っているのだろう。
更に、カウンターの端には赤電話、勘定の計算は算盤でやっている。
料理は黒錆びでコーティングされたフライパンで作られる。
店主曰く、もう20年以上使っているとのことである。
・結果
当然ではあるが、餃子のタレはカウンター内で作られて供される。
醤油に酢に刻みニンニク、それと謎の粒を加えてできる。
餃子はフライパンで焼かれるのだが、最初に油をひいてから冷凍餃子を載せる。
その後、コップから水を投入して蓋をしていたが、爆発音がする。
水が急激に爆ぜたのだろうが、蓋が飛ぶのではと思えるぐらい激しい音がする。
そうしてできた餃子であるが、大きさは中程度かやや小さめで、
焼き目はしっかりとついている。
餡は野菜がやや多めであり、みっしりとした食感がある。
・考察
まず、餃子のタレに加えられた粒と言うか粉と言うか結晶が気になる。
塩、にしてはタレの味がそこまで塩辛くはなかった。
砂糖でもないように思える。となると、味の素なのだろうか。
そして、見落としたのだろうが、油滴も浮いているので、何かの油も混ざっている。
何というか、このタレは辛すぎず、酸っぱすぎず、バランスのいいタレだと思う。
餃子であるが、味わいはあっさり、悪く言えばやや物足りない感じではあるのだが、
食感が重厚な印象を受ける。餡の構成までは解析できなかったが、これも面白い。
・まとめ
評価は3である。
餃子の味としてはそこまでではないのだが、食感は印象に残った。
また、このような味のある店に足を運ばないのは損だと言いたいところだ。
実際、この界隈は駅から近い割に食事のできる店は殆どない。
なので、近隣の独身あるいは転勤族はよく利用しているようである。
福島市内も、食べ尽したようで思い出した頃に見つかるものだ。
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