mixiユーザー(id:7202852)

2015年09月04日08:23

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白鳳展より阿弥陀三尊像

いつもは厨子に入っておられて遠い上に暗いので、いくらオペラグラスを持参してもお顔の表情はきれいに見えません。まして、小さな脇侍の観音菩薩と勢至菩薩は、2躯並んでおられるのを確認するのが精いっぱい、そして光背に至ってはギブアップです。
今回、360度で超接近して見ると、細かに刻まれた模様やほんの小さな窪みなど、仏師の鑿使いさえも感じます。
蓮華池と光背が別展示となっていて、屏風の天人や透かし彫の光背も良く見えましたが、私的にはバラバラにはして欲しくなかったです。少なくとも仏師はセットで設計したはずですから。両立は無理なので仕方ないですが。
それにしても、1300年前によくぞここまで精緻な造形ができたものと感心します。
人間の技、やろうと思えばできること、つくづく感心します。
ただし、製作費は半端ではなかったはずです。藤原不比等の奥さんで、後の光明皇后の母親となられる橘三千代夫人が作らせたと言われていますから、財源的にはなんら問題はなかったでしょう。
造像時の光り輝く三尊を自分の家で毎日拝めるなど、想像もつかぬ世界です。
以前、初めて拝観したとき、優しいお顔と螺旋状の螺髪が強く印象に残り、「なんてお洒落なんだろう」というのが感想でした。この仏像の包容力でしょうか、気持ちが温かくなって来て、いつまでも観ていたい気持ちになりました。
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