エレベーターを昇って3F。正式には「中村屋サロン美術館」と言う名。実は、画廊というのがふさわしい小さな美術館。
明治の末、中村屋の創業者夫婦は、同郷・安曇野の若き彫刻家 荻原守衛を支援。また、その荻原を慕う画家たちも中村屋に集まり「中村屋サロン」と呼ばれるようになった。その作品が展示してある。中村彝、中原悌二郎、鶴田吾郎、堀進二、保田龍門など(後の方は、しらないけど)。
実は、安曇野に友人が住んでいたとき、近所の碌山美術館に行った事があった。けっこう大きな美術館で、才能を惜しまれつつ早死した作家。碌山、その名だけは、なんとなく覚えていた。
一方、竹橋の近代美術館には、に荻原守衛のブロンズの「女」がある。高村光太郎と並んでいて、近代を代表する彫刻。これは行くたびにしっかりと見ている。
この日、中村屋美術館に、碌山美術館のポスターが貼ってあって、アタマの中がスパーク。やっと「荻原守衛=安曇野の碌山」と気づいたというオバカなハナシではあります。
この美術館、オープンが去年の10月。入場料が300円(企画によって変わるらしい)。新宿で時間があまったら、ぶらっと寄ってみるのにちょうどいい。中村屋のカレーパンがたしか260円(高い)。カレーパンと画廊、どちらが食べでがあるかは、あなた次第と言ったところかも知れない。
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