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2014年04月24日23:50

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三浦友理枝@三井住友銀行本店エントランスホール

大手町の三井住友銀行本店ロビーでのトワイライト・コンサート。
ガラス張りの壁面なので、文字通り黄昏時の景色を眺めながらのコンサートである。
1時間ほどの無料コンサートなのだが、これは告知が遅いので、気付かぬ人も多いのだろうと思う。

三浦友理枝嬢は昨年5月のホルンの福川伸陽氏との出演以来。
われわれは先月のフルートの上野由恵嬢以来ということになる。

彼女の5枚目のアルバムがリリースされて最初の演奏会。
今回もその収録曲からのピックアップ。小品集なので曲数はたくさん。

01.エルガー:愛の挨拶
02.シューベルト:楽興の時 第3番 ヘ短調
03.メンデルスゾーン:デュエット(無言歌集より)
04.メンデルスゾーン:春の歌(無言歌集より)
05.ブラームス:バラード ト短調
06.シューマン:トロイメライ
07.シューマン:飛翔(幻想小曲集より)
08.ショパン:ノクターン第2番 変ホ長調
09.ショパン:小犬のワルツ
10.ショパン:舟歌 嬰へ長調
11.グリーグ:アリエッタ(抒情小曲集より)
12.グリーグ:蝶々(抒情小曲集より)
13.グリーグ:家路(抒情小曲集より)
14.リャードフ:音楽の玉手箱
15.チャイコフスキー:トロイカ(四季より)
16.ラフマニノフ:楽興の時 第4番 ホ短調

なかなか聴き応えがあった。いくら小品とはいえ16曲!
彼女が弾くといい意味で小品らしくない。
構えが大きいわけでもケレン味たっぷりというわけでもないのだが、耳をそばだたせるものがある。
それは粒立ちのいい音色だったり、ガッチリ鳴る低音だったり、さりげないメロディーの歌い回しだったり、歯切れのいいリズム処理だったりする。あるいはピアノを弾く姿勢の良さというのもあるかもしれない。
曲ごとの弾き分けが見事だ。それでいて彼女の個性というものはどの曲にも表れている。
きっぷがいい、とも言えるかもしれない。 そして音色のバリエーションがさらに豊かになったようにも思う。大胆にルバートをかけるところもあって、表現の振幅がさらに大きくなっている。このピアニストが常に進化を続けていることを嬉しく思う。
『トロイメライ』は普通よりも遅めだが、アルバムやこの前の所沢での演奏よりは速い。この遅い『トロイメライ』がなんだかとても良いのだ。
ラフマニノフのような難曲をサラッと弾いてしまうあたり、技巧派の面目躍如である。
ちなみに、舟歌はアルバムには収録されいていないが、ショパンの最高傑作のひとつを彼女はとても上手く弾く。たゆたうようなリズム感が秀逸。もともと水の表現が巧みな彼女ゆえ得意なのも頷ける。

終演後に会うことができたので、新譜にサインをいただいた。
初めての新譜へのサインかと期待していたのだが、残念ながら2番目とのこと。もっとも最初は身内だったそうだから、良しとするか。
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