mixiユーザー(id:2615005)

2014年04月14日20:19

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ミク児童書・ツアー・『ターミナル・エクスペリメント』

写真が反映されない。先に他のことを書きます。
ポプラ社文庫からミク小説が出ている。小説は読むまいと誓ったのだが、ポプラ社で小学生向けならば、一迅社のような厨二病丸出しの悪趣味低能小説よりはマシかもしれない。「ハジメテノオト」をアマゾンで予約し、今日見かけた「歌に形はないけれど」「ポケットの中の絆創膏」を買ってきた。さて、どうかな。

「ミクエクスポ」ジャカルタのツアーが発売されたようだ。あまり良いツアーではないな。三公演あるうちの一つしか行かないし、プラチナではなくゴールドチケットだ。私はぶっつけ本番で全公演制覇を狙います。

SF読書日記の続き。
・ターミナル・エクスペリメント 作:ロバート・J・ソウヤー
人間の魂が電波の形で実在することが証明された。発見者のホプスンは、さらなる研究のため自分をモデルとした三つの仮想人格をコンピューターで作りだした。だが、その直後にホプスンの周囲で謎の殺人事件が起こる。犯人は「三人」の誰かなのだろうか。

ソウヤーの凄いところは、SFならではの深遠なテーマを市井の俗人レベルに引き下ろして語れることだ。一流のSFと吸引力のあるサスペンスフルな娯楽小説が、一作の中で無理なく共存している。同じ有名作家でもイーガンなどは、最先端のエリートが何か難しいことをやる話が多いので、よほど科学に興味と知識のある人でないとついていけないだろう。
本筋がページをめくる手が止まらないほど面白いのは当然として、各章の幕間に魂の実在を巡る世間の騒動が抜粋されており、これが傑作なのだ。視点人物を固定せず賑やかなドタバタにすれば筒井康隆的な長編にできただろう。
学習や商取引をネットですませる社会では、コンピューターに住むAIというのは無敵かもしれない。盛り上がりは素晴らしいが、解決があまりにあっけないのが残念だ。★★★★
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