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2014年03月02日19:40

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ボカロ小説への怒りを抑えつつ、アイドル漫画と古めのSF

宿敵(笑)「悪の娘」が漫画になって書店に並んでおり、見るたびに腹が立つ。作画は例の、味気ないベターとした泥絵の具みたいな絵を描く奴だ。唯一の嫌いなボカロ絵師である。悪シリーズのイラストレーターなので、ついでに嫌いになった。
ひき裂きたい衝動をこらえてます。それをやったら、「アンネの日記」を破った下衆野郎と同じになってしまう。育ちの良さが邪魔をして出来ないけど。

なぜあんなものが受けるんだ?批判する人がいないのが、不思議で仕方がない。
「ラノベとアニメしか知らない子供は喜ぶのか」などと言ってたが、これはラノベとアニメに対する侮辱だった。両ジャンルとも傑作だって数多くある。ボカ本なんかより、はるかに質が高い。楽曲はもとより、イラスト・服飾デザイン・動画と一流の才能が結集するボカロ界隈で、なぜ小説だけ致命的にダメなのか。

「よくこんなこと思いついたなあ」というのは、普通は褒め言葉だ。が、正反対の意味で何度も叫びたくなるのが、ボカロ小説だ。
14の小娘が王位も継がず、単なる王女のまま兵権を握って虐殺を始める。(悪ノ娘)
吉原の女郎が客に幻覚剤を飲ませて妄想だけを見せ、自分は純潔を守り通す。(吉原ラメント)
粒子に死体の人格をくっつける。巨大化したアンドロイドが消滅する際に、主人公以外の人の記憶を消していく。何言ってるかわからんでしょ。私もわからないよ。(初音ミクの消失)

煙草に寿命を縮めると表記するなら、ボカロ小説にはこう表記すべきだ。
「小学校卒業以上の教養をお持ちの方には不向きです」
「IQ50以下の人は楽しめるでしょう」

どこがどうダメか徹底的に検証したいが、それには読まねばならず、不毛な時間を過ごすのは嫌だ。ひとつだけ断言できるのは、小説(ストーリー)を作るには、論理性と教養が不可欠だということ。平たく言うと、バカには書けないのだ。こういっては何だが、絵や音楽は感性の勝負だから、世間的な意味での大バカでも天才的な資質を持っていることは充分にあり得る。
以上はボカロP本人が作家を兼ねている場合で、無名ライターに外注したりする場合は、そもそもそんな仕事を受ける奴にはロクなのがいないということだろう。

読書日記です。小説と漫画が一冊づつ。
・宇宙創世期ロボットの旅 作:スタニスラフ・レム
二人のロボット宙道士が、様々な惑星を旅する。SFというよりは大人の風刺ユーモア小説だ。この手の小説は宗教・文化・歴史を共有できる人たちの間では歓迎されるのだろうが、普遍性にきわめて乏しい。
詩人「白楽電」哲人「広茅大師」などという訳語に、翻訳家の苦労がしのばれる。部分的に面白いところもあるが、難解で退屈でした。★★

・アイドルは××××なんてしませんッ!三巻 作:柚木涼太
完結編だ。モレドルとしてレベルアップした華恋は、ついにファンの尿意まで誘発する。ライブが佳境になると、「さあ、みんなでWeeWee!」とステージと客席で同時失禁するのだ。おもらしはエンタメとなり、文化となった。
物販の人気商品は、ロゴ入りおむつとサイン入りしびん。
感動的にバカだ。でもこのバカは、良いバカです。短いながらも芸道漫画のエッセンスが三冊に詰まっている。才能の覚醒に友情・努力・勝利、ライバルとの戦いもある。萌えエロ漫画の「ガラスの仮面」と言えなくもない・・・こともないか。最後の武道館ライブの華恋のセリフは、ひとつの世界の輪が閉じたような快感でした。★★★★
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