どうしたんだ、台風27号?
おかげで出かけることができた。
フルーティスト上野由恵の3枚目のアルバム『東欧の歌』リリース記念インストア・イベント。
先日のオペラシティでのプーランクの演奏が記憶に新しいが、今日はどこか懐かしさを感じさせる東欧のメロディー。
初めはちょっと意外な気がしたものだが、彼女の豊かな歌心を考えると、とてもふさわしいコンセプトであると気付く。
台風の影響もあって客の出足はイマイチだったが、始まってみれば立ち見もたくさん出るほどの盛況ぶり。
サイン会の列も長かったね。
上野由恵:フルート
石橋尚子:ピアノ
01.エネスコ:カンタービレとプレスト
02.バルトーク:ハンガリー農民組曲から、古い踊り
03.ドップラー:ハンガリー田園幻想曲 作品26
彼女は本当にいいフルーティストだ。
かつて高木綾子が出てきたとき、すごいのが現れたもんだ、と思ったが。
それ以来の逸材だと思う。
きらびやかな高音もさることながら、仄暗い翳りの潜んだ中低音がたまらなく美しい。
自分の音を持った奏者は強い。
なぜなら音楽を聴くとき、曲の解釈云々以前に最初に耳を捉えるのはその音色だからだ。
ノリノリのバルトークが特に良かった。
石橋尚子さんのピアノも素晴らしい。
伴奏に無類の上手さを発揮するピアニストというのがいるが、この人もそうなのだろう。そうなのだけど、きちっと存在感があるところが素敵だ。
新譜も出たことなので、このあたりでフルサイズのリサイタルでもやってくれないものだろうか。
やはり音のいいホールでたっぷり聴きたいと思うのだ。
とはいえ、このように至近距離で聴けるのがとても貴重であることは間違いない。
帰りにはすっかり雨も上がり、晴れ間が覗いていた。
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