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2013年07月08日22:07

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元気な爺さんども

ロックという音楽が市民権を得るようになったのは1960年代半ば頃で、70年代に入って大きく発展した。もともとはロックンロールだったわけだが、それ以前には今で言うロックのような音楽は存在していなかった。
70年代はロックは若者のための音楽と低く見られていた。ロックミュージシャンの年齢はせいぜい30代で、ロックするオジサンなどはいなかったのだ。
永続的に存在するバンドなどないと思っていたし、そもそも彼らが長生きするということ自体考えられなかった。

私が知ったときにはすでに故人だったジミ・ヘンドリクス(ギター)やジム・モリスン(ヴォーカル:ドアーズ)やジャニス・ジョプリン(ヴォーカル)はもちろん、その訃報を聞いて衝撃を受けつつもさもありなんと感じたキース・ムーン(ドラム:ザ・フー)やジョン・ボーナム(ドラム:レッド・ツェッペリン)やボン・スコット(ヴォーカル:AC/DC)といったいかにもロック的な最期に、ロックミュージシャンはかくあるべしというようなことを漠然と感じていたのかもしれない。
あのころミック・ジャガーやキース・リチャーズがジジイになるまで生きているなんて想像することができただろうか?

それが今はあの時代の連中が元気にロックしている。

そして私もロックを聴き続けている。

ベテランバンドのライヴ映像などを観ると、客席ではいい大人が盛り上がっている。そして同じ場所に若い人たちもいる。
世代交代がキッチリ行なわれ、若者たちによる若者たちの音楽としてのみ存在し続ける。
ロックは決してそうはならなかった。
年寄りがロックし、年寄りが聴き続ける。
あの時代ロックの将来をそう予想した人がどれだけいたことだろう。

もちろん年が年だから最近は訃報を聞くことも多くなった。
やはりロック・ジャイアンツの死は淋しい。

ことに黄金期のピンク・フロイド再結成がかなわなくなったリック・ライト(キーボード)の死は衝撃的だった。ピンク・フロイド・サウンドの鍵は彼が握っていたと思うので、彼の存在感が薄くなった『アニマルズ』以降のアルバムはどこかつまらない。

そして2ヶ月前に急死したジェフ・ハンネマン(ギター:スレイヤー)。
まだ49歳ではいかにも早すぎる。
スレイヤーの今後については公式のコメントは出されていない。

ちなみに、ザ・フーのジョン・エントウィッスル(ベース)は年を取っていたのにロック的な最期を迎えた。その死の状況を、彼を神と尊敬するますみちゃんに、私の口から説明することなどできない。もっとも、ネットで調べればすぐにわかることだから、すでに知っているのかもしれないが。
遠因はドラッグ。直接の原因は心臓発作。ここまではいい。
ライヴの前夜ラスベガスのホテルで高級娼婦に奉仕されている最中に死を迎えたという。部屋には複数の女性がいたという話もある。
年を取っても若い頃の生活を変えられなかった大馬鹿者である。いくつになってもロックンロール・ライフ。筋金入りのロック野郎だったというわけだ。
ますみちゃんが知ったら幻滅しちゃうかなあ。
すんなり受け入れちゃう女子高生というのもどうかと思うが…。

まあ、それはそれとして、爺さんたちは元気である。
金のためや同窓会気分の再結成というのもあるが、本気の本気でロックしている連中も少なくない。ヴォーカリストはさすがに昔の声のままとはいかないが、そのぶん熟成した歌を聴かせるようになっている。

ロックンロールにゃ老だけど死ぬにはちょいと若すぎる。
そう歌ったのはジェスロ・タルのイアン・アンダーソン。
あの当時は彼自身年老いてなおロックしていることなど全く想像できなかったことなのかもしれない。

オレたちゃ死ぬまでロックンロールさ。
そう言わんばかりの爺さんたちを見ていると妙に清々しい気分になるから不思議なものだ。
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