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2013年02月09日22:29

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旅愁が頭で鳴っている

『旅愁』という曲が頭の中で鳴り止まない。
必殺シリーズ『暗闇仕留人』の主題歌である。1974年の哀愁のバラードで、この曲がその後の必殺シリーズの主題歌路線を決定したと言っても過言ではあるまい。
歌っているのは西崎みどり。

私は必殺シリーズのファンで、結構見た方だと思う。

西崎みどりは当時14歳。
彼女は必殺シリーズとは縁が深く、その後『必殺仕業人』で主題歌『さざなみ』、『新・必殺仕舞人』で主題歌『流星』、『必殺橋掛人』で挿入歌『もどり道』を歌っている。
女優としても単発でいくつか出演した後、中村主水の登場しないシリーズでのレギュラーとして出演している。レギュラーとしての役どころは殺し屋ではなく裏方・元締めなど。表立った役回りではないが、重要な役で、その器量から多いに存在感があった。

そういうこともあってか、西崎みどりというと着物のイメージが強い。
それもそのはず、彼女は日本舞踊の西崎流の宗家なのだそうだ。5歳のときに襲名したというから、一種の天才少女だったのだろう。
もっとも、たくさんありすぎる流派の中で西崎流がどのようなものなのかは私なんぞは全くわからない。

では、YouTubeで拾ってきたものをどうぞ。必殺シリーズの冒頭の口上と名場面とともに。
まずは『旅愁』。石坂浩二が出ていたんだねえ。最終話には西崎みどりも出演している。

次に『さざなみ』。口上は宇崎竜童。(ここから再生はできないようなので、スタート後YouTubeに飛んでください)

最後は『流星』。これには西崎みどりがレギュラー出演。(ここから再生はできないようなので、スタート後YouTubeに飛んでください)


さて、その『旅愁』が鳴り止まなくなった理由はこうである。

先々週、銀座のギャラリーに杉本一文氏による横溝正史作品表紙絵展に行った。角川文庫版のあのおどろどろしくも妖しい表紙絵がジークレー版画となって展示・販売されていたのだ。結局大量買いしたわけだが、いちばんのお目当ては『本陣殺人事件』だった。
で、それがきっかけで横溝作品を一気に読み直すようになった。
『本陣殺人事件』と言えば、表紙にも描かれた薄幸の少女鈴子。久しぶりに会った原作の鈴子はやはり愛らしかった。
これは今までに5回映像化されている。その中で私がいちばん支持しているのは古谷一行が金田一耕助を演じた77年のTVでの鈴子である。この鈴子が西崎みどりだった。可憐さではこの鈴子がいちばんだ。
おそらくそういう流れになっているのだろう、木曜の夜、テレビ東京の番組で西崎みどりを見た(現在は名前を緑としている)。そこで『旅愁』を歌っていたのだ。もう50歳を越えているのだから、それなりにお年を召した姿にはなっているが、品よく年を取ったと言う感じで、歌にも年齢を重ねた深みがあった。
で、その夜にYouTubeで探したら、いろいろあった。ちょっとした西崎みどり大会になった。必殺の歌はどれも懐かしいとともに、いい曲だと改めて感じた。彼女の歌も上手いしね。
というわけで、『旅愁』が頭の中で鳴り続けるようになってしまったのである。

どうしても鈴子が歌っているというふうに思えてしまうのだが…。
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