今年はスローペースである。
今日がようやく今年二回目のコンサート。
どういうきっかけでこうした組み合わせが可能になったのだろうか。
発表を聞いたときには驚いたものである。
これは行かないわけにはいくまい。多少遠くても行かなければならないところだが、フィリアで助かった。
川久保賜紀:ヴァイオリン
村治佳織:ギター
01.モーツァルト:ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲 ト長調 K.423
02.パガニーニ:協奏的ソナタ イ長調 作品61
03.バルトーク:ルーマニア民族舞曲
<休憩>
04.ファリャ:スペイン民謡組曲
05.ピアソラ:タンゴの歴史
<アンコール>
06.パガニーニ:カンタービレ
07.クライスラー:美しきロスマリン
二人の性格からガチでハードな演奏になるとは思ってはいなかった。
適度な緊張感を保ちつつも、お互いの融合を心がけたアンサンブルだったように思う。双方の楽器の音のバランスということも含めて、意外に考え込まれていたのではないか、という気がしないでもない。
まあ、名手同士、さすがのアンサンブルだった。
丁々発止というやり取りはなかったが、十分楽しめた。
パガニーニのソナタが唯一この編成のために書かれた曲。
超絶技巧というよりは歌心に溢れた作品だった。
『タンゴの歴史』はもともとフルートとギターのための曲だが、ヴァイオリンでも合うね。
賜紀ちゃんはピアソラが上手いんだよね。スクエアではなく、なかなかグルーヴィー。楽譜通りに弾くだけではタンゴはどうにもならないということをよくわかっているのだろう。色っぽい音色が良く合う。そこはかとなく頽廃的な雰囲気を覗かせるのもさすが。
佳織嬢はおそらく今のギター界で最も美しい音を出すギタリストだろう。
ファリャやピアソラではさすがの上手さだ。
アンコールのクライスラーは今日が誕生日。それにちなんでなのか?
フィリア名物の「女神との出逢い」シリーズはソワレが基本なのだが、土曜日なのだから昼間か夕方にして欲しいというのが正直なところ。まあ、いいんだけど。
この春から経営母体が変わることで心配されたフィリアだが、どうやらこれまでの企画は継続して行なわれるらしい。フィリアにはそうしょっちゅう行くわけではないが、とりあえずよかった。
余談だが、賜紀ちゃんのピアソラを聴いていて、ジャズ・ヴァイオリニストの寺井尚子さんのピアソラに通じるものを感じた。クラシックとジャズとでは当然アプローチが違うのだが、哀しみを帯びた美しい音色で歌心豊かに弾くという点で似ているところがある。
しかし、どういうきっかけで始まった組み合わせなのだろうか?
この二人、相性はいいと思うぞ。
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