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2013年01月16日22:38

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チャラン・ポ・ランタン

ちゃらんぽらん、という言葉を調べると「いいかげんで無責任なこと」とある。
出鱈目や嘘という意味の「ちゃら」と法螺を吹くの「ほら」が合わさった「ちゃらほら」が変化したものという説が有力らしい。
なので「あなたはちゃらんぽらんだ」と言われたら喜んでいい言葉ではない。

どう考えてもその「ちゃらんぽらん」から名前を付けたとしか思えないユニットがある。
チャラン・ポ・ランタンという。もしかしたらランタンはランプのランタンをかけているのかもとも思うが、深読みしすぎかもしれない。

アコーディオンの小春とヴォーカルのももという姉妹ユニット。
バックにカンカンバルカンというバンドのサポートを得て活動している。
これがなかなかおもしろいのだ。
懐かしい昭和歌謡的な趣があるかと思えば、ヨーロッパ風のエレガントなムードもあり、タンゴっぽい頽廃的な香りも漂う。正統派ポップのような曲はほとんどなく、アンダーグラウンド的なマイナーな匂いがプンプンするのだ。そのくせメロディーはキャッチーで覚えやすい。
要はなんでもありのミクスチャーなのだが、そのごった煮感が妙に洗練されてもいる。
もちろん毒もたっぷり。

あのピンク・フロイドの名ギタリスト、デヴィッド・ギルモアからのセッションの依頼を、なんだか難しそうだから、と断ったという命知らずなエピソードが伝わっている。そりゃあ難しいだろうけどさ。

サウンドの基本は小春の哀愁のアコーディオンにもものこぶしを効かせた歌唱。

これだけでいかにヘンテコかがわかるというものだ。
しかし、ヘンテコなだけでは私は支持しない。そこにしっかりとした音楽が感じられるからこそヘンテコとして成立するのだ。
ヨーロッパの石畳の街角からいきなり場末のキャバレーへ連れて行かれる感じ。
管楽器中心のバンド・アンサンブルはサーカスの喧騒を連想させる。
ギターはないし、ベースが入っていてもウッド・ベースなので、完全アコースティック・サウンドなのである。ハチャメチャなようでいて誤魔化しの効かない音楽をやっているのだ。
ときおり加わるヴァイオリンもいい感じ。それにスネア・ドラムの音がいい。
決してメジャーにブレークするような音楽ではないのだろうが、麻薬的な中毒性があるのでコアなファンをしっかり掴んでいるのだろうと思う。

ちなみにカンカンバルカンを始め、参加ミュージシャンのほとんどが女性である。

ヴォーカルのももが20歳の誕生日を迎えるまでにアルバムを3枚連続リリースするということで、現在『つがいの歯車』『たがいの鍵穴』の2枚までリリース済み。その前にカンカンバルカンとの共同名義で1枚アルバムを作っているのだが、そちらはまだ聴いていない。

次のアルバムが楽しみだ。ももの誕生日が4月9日だから、それまでにはリリースされるはずである。
その前に、実質的な1stアルバム、チャラン・ポ・ランタンと愉快なカンカンバルカンの『ただ、それだけ。』を聴かなきゃ。
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