せんくら二日目。
曇りではあるが、傘は必要なさそう。
仙台駅まで出て構内のキリンシティへ。
仙台まで来てキリンシティに行かなくてもいいじゃんと思うが、お手軽にモーニングが食べられるので便利なのだ。しかも、ビールを付けられる。朝からビール。これがたまらん。イケナイことをしているような気分が最高。
【三浦友理枝@太白区文化センター展示ホール】
〜 ショパン・ワークショップ�機.轡腑僖鵑�らシマノフスキへ 〜
三浦友理枝:ピアノ、お話
01.ショパン:24の前奏曲より、1番、7番、8番、15番『雨だれ』、21番、22番
02.シマノフスキ:前奏曲集 作品1より、1〜5番
<アンコール>
03.ドビュッシー:前奏曲集第1巻より、第8曲『亜麻色の髪の乙女』
最初は三浦友理枝嬢のワークショップ。
そう書いてあるのだからただのリサイタルではない。そんなのわかっていたはずなのに、頭になかった。。。
空席が目立ったのは、内容を鑑みると仕方ないか…。
45分の時間のうち、半分以上は彼女のトーク。相手役がいないのはつらかったことだろう。
しかし、彼女の話はとてもためになるんだよね。話もなかなか上手い。
音楽に対して如何に理知的なアプローチをしているかが窺える。昨年あたりから彼女のトークを聴く機会が多いのだが、いつも感心させられる。
もちろん演奏も見事。白眉は『雨だれ』。彼女の弾く『雨だれ』には凄みがある。低音の打鍵が強力にもかかわらず音の粒立ちがいいので、低音の鳴りがいいのだ。まるでショパンの運命を予兆するかのような悲劇性すら感じる。
シマノフスキの初期作品は後期ロマン派的な濃密な世界。ショパンがもっと長生きしていたら、こういう音楽を書いたのかもしれない、そんなふうにも思う。
終演後、「これでシマノフスキをみんな覚えてくれるといいですね」と言うと、「今日のお客様には伝わったと思います」と確信したように言っていた。手応えを感じたのだろう。
シマノフスキ・ファンとしてもそうあって欲しいと思う。
そういえば、彼女がタダモノではないピアニストだと確信したのはシマノフスキの『仮面』だったな。こんな曲をやるのかと思ったものだ。もう5年も前のことである。
次は指定席なのでのんびり会場に向かう。
【遠藤真理@エル・パーク仙台スタジオホール】
〜 チェロで遊ぼう!楽しもう!「チェロの音ってどんな音?」 〜
遠藤真理:チェロ
越知晴子:ピアノ
真理嬢2回目の公演は名曲集。
キッズ・プログラムということもあって、小さな子がたくさん。
それはいいことだと思う。小さい子が飽きてしまうのも仕方がない。多少騒がしいのも許容範囲。
しかし、結局は親なんだろうな、と思う。親のちょっとした気遣いで騒がしいのも気にならなくなるのに。
01.サン=サーンス:白鳥
02.ヴィラ=ロボス:黒鳥の歌
03.グラナドス:12のスペイン舞曲より、第5番『アンダルーサ』
04.ファリャ:『はかない人生』より、2つのスペイン舞曲
05.レオナール:ロバと御者
06.リー・ハーライン(編曲:遠藤真理):星に願いを
07.チャイコフスキー:6つの小品より、第6番『感傷的なワルツ』
08.リスト:愛の夢 第3番
09.ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女
演目は名曲集とは言っても、ちょっとコアなところを狙ってみました、という感じか。
昨年も聴いたが、ヴィラ=ロボスの『黒鳥の歌』はいい曲だな。
子どもがたくさんいる中で、『はかない人生』の曲説明の三角関係のドロドロはまずいだろう。もちろん、演奏はよかったよ。彼女とスパニッシュ系は合うね。
次は並ばなくてはいけないので、挨拶もそこそこに移動。
【川久保賜紀&三浦友理枝@青年文化センター・パフォーマンス広場】
〜 最高のロシアン・ロマンティック 〜
川久保賜紀:ヴァイオリン
三浦友理枝:ピアノ
01.ストラヴィンスキー:イタリア組曲
02.プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ 第2番 ニ長調
賜紀ちゃん、珍しく髪をアップにしていない。しかも、細身ではなくヒラッとしたドレス。
ストラヴィンスキーとプロコフィエフ。ピアノを替えてLFJの再現。
やはり気心の知れたデュオだなあ。
あたりまえだが、上手い。
それにしても賜紀ちゃんのヴァイオリンの音にはそこはかとない色気があるなあ。ストラヴィンスキーではシャープな演奏を聴かせるかと思えば、プロコフィエフでは極めて抒情的な演奏を繰り広げる。
もちろん友理枝ちゃんの粒立ちのいいピアノがその演奏を支えていたことは言うまでもない。
ところで、このところプロコフィエフの2番のソナタを演奏するヴァイオリニストが多い。
ちょっとしたブームなのだろうか。
【高木綾子&吉野直子@青年文化センター交流ホール】
〜 華麗なるフルート&ハープ 〜
高木綾子:フルート
吉野直子:ハープ
二日目最後はフルートとハープの雅な音楽。
高木綾子女史はもう聴き続けて10年くらいになるが、吉野直子女史は初めてである。
01.モーツァルト:ソナタ 第9番 ハ長調 K.14
02.フランセ:5つの小二重奏曲(前奏曲/牧歌/小さな歌/夢/ロンド)
03.ラ・プレール:雨にぬれた庭(ハープ・ソロ)
04.ドビュッシー:シリンクス(フルート・ソロ)
05.ラヴェル:ハバネ形式の小品
06.ビゼー:『カルメン』より、セギディーリャ/間奏曲/ハバネラ
<アンコール>
07.イベール:間奏曲
名器ハンミッヒで奏でられる音は太く深い。やはりこの音は凄いなあ。
初めて聴いた吉野さんには驚きだ。
素晴らしい。
演奏している姿は決して優雅とは言えないが、その音は全く雑味がない。本当に美しい。
いやはや、感服いたしました。さすが長いことトップ奏者でいるだけのことはある。素晴らしい。
これは今年のせんくらでの大きな収穫のひとつだな。
翌日のソロ公演も取っておけばよかったと後悔…。ときすでに遅し。とっくに完売。
それにしても気の合ったいいデュオだった。
というわけで、充実の4公演。
さて、終演後仙台在住のマイミクさんご夫妻との懇親会。
ご贔屓の居酒屋さんに連れて行っていただいた。
やはり刺身。タチウオの炙り、ホッキ貝、カンパチが抜群に上手い。
青森産のホヤもでかくて新鮮。
ナガスクジラの西京焼きも柔らかくて美味い。西京味噌の味とクジラの風味がいい塩梅。
三角形の揚げ(分厚い油揚げ)も美味かった。
仕上げのタラコ炒飯も絶妙。
つまりどれもこれも美味しかったということ。
クラシック談義はもちろん、いろいろな話題で盛り上がる。生まれたところも育った環境も違うとはいえ、同世代ということで文化的なバックボーンは共通しているのだろう。
というわけで、ホロ酔い加減で二日目終了。
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