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2012年08月20日23:08

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三浦友理枝@フィリア・ホール、8月19日その1

8月19日(日)、あまりに濃い一日はここから始まった。

25日(土)のフィリア・ホールでの三浦友理枝嬢のリサイタルは、ルーセル、ラヴェル、シマノフスキ、という同じ年に亡くなった作曲家の作品を集めたプログラム。敢えて有名曲を弾かないリサイタル、と言ってもいい。彼女のリサイタルを何度か聴いたことのある人なら「またやっちゃったのね」くらいの馴れたものだが、初めての人にとってはお目々パチクリだろう。
だからかどうかわからないが一週前にプレ・トークが用意された。場所は同じフィリア・ホール。本番のチケットを持っていれば無料で聴ける。ただし申込み先着60名限定。

なんだか昨年から今年にかけて彼女の話をよく聞いているなあという印象。
理知的に音楽にアプローチする人だから、話がおもしろいんだよね。

ホールに入ってビックリ。
ステージ中央のピアノの周りに椅子が配されている。
おたおたしている間に後続に席を取られてしまい、どうにかピアノの鍵盤側を確保。つまり友理枝ちゃんを後ろから見ることになるわけだ。

資料はA3用紙1枚にコピーされた楽譜2ページぶん。

トーク進行役は音楽評論家の萩谷由喜子女史。

まずは、今回のコンサートの隠れたテーマから。みんなに投げかけられた質問に、誰も答えようとしない。おいおい、リサイタルの説明にちゃんと書いてあるんだから、みんな知ってるだろ? いきなり場を白けさせるのも問題だし、何より「そのくらいちゃんと予習しといてよ」と友理枝ちゃんに思われるのも不本意なので、仕方がないので答えました。「亡くなった年が同じ」と。
しかし没年まで突っ込まれとるは思わなかった。まあ当然の流れとも言えるので、こちらの詰めが甘かったということだろう。だいたいきっちり生没年を覚えているのはマーラーくらいしかいないのだ。なので素直に「忘れました」と答えたよ。友理枝ちゃんに笑われちゃったが、まあいいか。あの笑顔は「まあ、許してやるか」という感じだったよね。
その代わり、覚えた。

ルーセルとラヴェルとシマノフスキは同じ1937年に亡くなりました。

さて、上記作曲家順に話が続き、それぞれ演奏が付いた。

01.ルーセル:水のほとりの踊り
02.ラヴェル:ハイドンの名によるメヌエット
03.シマノフスキ:ピアノ・ソナタ第1番より第2楽章

ルーセルはシンフォニーなど管弦楽曲は有名だが、ピアノ曲なんて聴いたことなかった。

ラヴェルで資料の楽譜登場。
2ページでまるまる1曲の小品。
ハイドンの名による、というのは音名にアルファベット(HAYDN)を当てはめているからだ。これを反行させたり逆行させたりして曲にしているわけだ。資料の楽譜にはどこにそのHAYDNが隠れているかがわかりやすく記されている。
ラヴェルは上手いよなあ。
譜面を見ながら聴いても、わかったようなわかんないような…。
まあいいか。勉強になったのは確かだから。

シマノフスキはチャーミングな第3楽章だと確信していたのに、第2楽章だった。
とびっきり愛らしい第3楽章は本番でのお楽しみということだそうだ。
終演後「絶対第3楽章だと思ってた」と伝えると、してやったりというような得意げな顔をしていた。
なんだかオレ、友理枝ちゃんの意図したとおりに反応を示しているような気がする。。。

結局15分オーバーで終了。
英国王立音楽院での卒論(ショパンとスクリャービンとシマノフスキのマズルカの共通性)についてや、オペラシティの「B→C」についての裏話(プログラムの内容についての審査があるそうだ)など、興味深い話もたくさん聴けた。
11時半からという早起きをしなければならない時間はちょっと厳しいが、なかなか良い企画だと思う。
本番がますます楽しみになってきた。

思えば彼女のフル・リサイタルを初めて聴いたのはこのフィリア・ホールだった。
シマノフスキの『仮面』がプログラミングされていたゆえに聴きに行かなければならないような気がしたのだ。
あれから5年も経つのか…。

「後ろから見られるのは慣れてなくて、ちょっと怖かったです」なんて彼女は言っていた。
そんな笑い話ができるようになったんだなと思うと感慨深いものがある。

演奏家と聴き手との間にも歴史はできるということだね。

さて、この日最初の予定が終了。
夜のTriniteのライヴまでどうするか…。
この続きはまた改めて。
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